2023年9月24日、F1第17戦日本GPが三重県の鈴鹿サーキットで開催され、表彰台が期待された角田裕毅(アルファタウリ)は12位に終わりポイント獲得ならなかった。予選9番手から上位進出が予想されたが、なにがあったのか。

オープニングラップでの不運と不可解なチーム戦略

決勝前日の土曜日、2024年シーズンのアルファタウリ残留を決めた角田裕毅は、予選で9番グリッドを獲得し、決勝での上位入賞が期待される状況で決勝日を迎えた。

しかし、決勝では不運と不可解なチーム戦略で、チームメイトのリアム・ローソンに続く12位という結果に終わってしまった。

上位進出が狙えるポジションからスタートしたものの、オープニングラップでの混乱のあおりを喰らい、ターン1進入でフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ローソンにインを取られて11番手に後退。ローソンとのポジション争いはスプーンカーブまで続いたが、結局、押し出される形で先行を許してしまう。

その後、ポイント圏内をキープしていた角田は、1回目のタイヤ交換でアンダーカットに成功し、ローソンの前でコースに復帰する。ただ2回目のタイヤ交換ではデグラデーションが大きくなったにも関わらずピットタイミングを先延ばしにし、逆にローソンにアンダーカットされてしまう。

さらに角田はアルピーヌ2台にも先行され、ポイント圏外にドロップ。第3スティントのハードタイヤではペースが良かっただけに、2回目のタイヤ交換を先延ばしにしたのは失敗だったように見えた。

結局、角田はローソンを抜けないまま(チームはペースのよかった角田を先行させる作戦もとらず)、スターティンググリッドから3ポジションダウンの12位という悔しい結果で終わってしまった。

タイヤ交換のタイミングが遅すぎた?

角田裕毅はレース後、「ペースはよかったのですが、それを最大限に発揮できずに憤りを感じています。鈴鹿はタイヤがオーバーヒートしやすいので、前についていくことが難しく、ハードタイヤに変えるタイミングも遅すぎたかもしれません。その結果、後方に沈んでしまい、集団に追いつくのに時間がかかってしまいました。日本のファンの皆さんの前でいいパフォーマンスを披露して結果を出せず、とても残念です。それでも、たくさんの応援を頂けたことにとても感謝しています。今日は結果をしっかりと受け止めます」とコメントしている。

●2023年F1第17戦日本GP決勝 結果

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 53周
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+19.387s
3位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+36.494s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+43.998s
5位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+49.376s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ)+50.221s
7位 63 G.ラッセル(メルセデス)+57.659s
8位 14 F..アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+74.725s
9位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー) +79.678s
10位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー)+83.155s
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11位 40 L.ローソン(アルファタウリ・ホンダRBPT)+1周
12位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+1周
ファステストラップ 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)

●2023年F1ドライバーズランキング(第17戦終了時)

1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)400
2位 S.ペレス(レッドブル)223
3位 L.ハミルトン(メルセデス)190
4位 F.アロンソ(アストンマーティン)174
5位 C.サインツ(フェラーリ)150
6位 C.ルクレール(フェラーリ)135
7位 L.ノリス(マクラーレン)115
7位 G.ラッセル(メルセデス)11

●2023年F1コンストラクターズランキング(第17戦終了時)

1位 レッドブル 623
2位 メルセデス 305
3位 フェラーリ 285
4位 アストンマーティン 221