2021年6月20日、F1第7戦フランスGP決勝がポールリカール・サーキットで開催され、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝。2位にはメルセデスのルイス・ハミルトン、3位にはレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスが入った。アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは粘り強い走りで7位に入賞した。

スタート失敗のフェルスタッペン、2ストップ戦略でハミルトンを逆転

ポールポジションからのスタートしたフェルスタッペンは、スタート直後のターン1でバランスを崩してコースオフ。ハミルトンの先行を許してしまう。

そのまま各車ミディアムタイヤをセーブしながらレース序盤は膠着状態が続くが、1回目のタイヤ交換でレースが動く。先にピットに入ったフェルスタッペンがアウトラップをハイペースで飛ばし、1周遅れでタイヤ交換に入ったハミルトンを見事にアンダーカットすることに成功したのだ。

だが、百戦錬磨のハミルトンも簡単には諦めず、ピタリとレッドブル・ホンダの背後につけ緊迫の攻防が続く。

果たしてこのハイペースで最後までハードタイヤは保つのか。誰もがそう考え始めた矢先、レッドブル陣営が仕掛けた。32周目、フェルスタペンをピットに呼び込み、フレッシュなミディアムタイヤでメルセデス2台を追いかける攻めの戦略に切り替えたのだ。

先手を打たれたメルセデス陣営はハミルトンとチームメイトのバルテリ・ボッタスをステイアウトさせるしかなく、第4戦のスペインGPとは全く逆の立場で「2ストップ戦略対1ストップ戦略の戦い」が繰り広げられることになった。

そして、賭けに勝ったのはレッドブルだった。フェルスタッペンはタイヤが厳しくなり始めたメルセデス勢を追い込み、44周目にボッタスを、残り2周となった52周目にはついにハミルトンをかわして首位奪還。そのまま今季3勝目のチェッカーに飛び込んだ。

最速ラップも記録したフェルスタッペンは、これでドライバーズ選手権でのハミルトンとの差を12点に広げた。また、レッドブル・ホンダはペレスが最終盤にボッタスをかわして3位をもぎ取ったことでコンストラクターズ選手権でのメルセデスとの差を37点に広げている。

戦略の違いによって結果が左右される僅差のレースだったが、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは粘り強い走りで7位に入り6戦連続入賞。予選Q1でクラッシュしノータイムに終わった角田裕毅は、ギアボックスの交換に加えて仕様の変更を行ったため最後尾からのピットレーンスタートとなる中、7つ順位を上げて13位でフィニッシュした。

F1グランプリはこのフランスGPから3連戦。次戦第8戦シュタイアーマルクGPは、6月25日、レッドブルのホームコース、オーストリアのレッドブルリンクで開幕する。

●2021年F1第7戦フランスGP決勝 結果

1位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)53周
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+2.904s
3位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)+8.811s
4位 77 V.ボッタス(メルセデス)+14.618s
5位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+64.032s
6位 3 D.リカルド(マクラーレン・メル セデス)+75.857s
7位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)+76.596s
8位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+77.695s
9位 5 S.ヴェッテル(アストンマーティン・メルセデス)+79.666s
10位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+91.946s
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13位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)+1周

●2021年F1ドライバーズランキング(第7戦終了時)

1位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 131
2位 L.ハミルトン(メルセデス) 119
3位 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)84
4位 L.ノリス(マクラーレン・メル セデス) 76
5位 V.ボッタス(メルセデス) 59
6位 C.ルクレール(フェラーリ) 52
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8位 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)37
14位 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) 8

●2021年コンストラクターズランキング(第7戦終了時)

1位 レッドブル・ホンダ 215
2位 メルセデス 178
3位 マクラーレン・メルセデス 110
4位 フェラーリ 94
5位 アルファタウリ・ホンダ 45
6位 アストンマーティン・メルセデス 40