2024年2月12日(現地時間)、アストンマーティンはモータースポーツの本場である英国シルバーストンサーキットで、レーシングスピリットあふれる3台のクルマを一挙に発表した。これまでに前例のない発表とはどういうものだったのだろうか。

モータースポーツの歴史に新たな章を刻む「ヴァンテージ GT3」

シルバーストンサーキットで発表された3台とは、アストンマーティン アラムコ フォーミュラ1チームの2024年用新型F1マシン「AMR24」、アストンマーティンの新たなフラッグシップ「ヴァンテージ(Vantage)」、そしてそのレース仕様でFIA世界耐久選手権のLMGT3カテゴリーに出場する「ヴァンテージ GT3(Vantage GT3)」。

F1マシンと同時に、新型ヴァンテージ、ヴァンテージ GT3が発表されたことは、アストンマーティンのロードプログラムとレースプログラムの密接なつながりを示していると言えるだろう。

今回登場した新型ヴァンテージは最高出力665psと最大トルク800Nmを発揮する4LツインターボV8エンジンを搭載し、シャシも大幅に強化され、最高速度325km/h、0→100km/h加速3.5秒とアストンマーティン史上最速を誇る。

もう1台の「ヴァンテージ GT3(Vantage GT3)」は、2012年から2023年にかけて52回のクラス優勝と11回の世界選手権タイトル獲得を残した「ヴァンテージ GTE」の後継車で、2024年シーズンから、WEC世界耐久選手権やIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、スーパーGT GT300クラスなど、GT3規格のレースシリーズに投入される。

この車両は、新型ヴァンテージをベースに、アストンマーティン・レーシング(AMR)と、シルバーストンに本拠を置くアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズが共同で開発したモデル。

アストンマーティンの契約プロドライバーと選りすぐりのアマチュアレーサーにより過酷なテストと綿密な開発プログラムが実施され、どのようなサーキットでも、タイヤでも、ドライバーでも運転しやすいマシンに仕上がっているという。

正式発表に先立ち、すでに1月のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースでデビュー。そのデビュー後、ハート・オブ・レーシングやDステーション・レーシング、ドイツのヴァルケンホルスト・モータースポーツ、ベルギーのコム・トゥ・ユー・レーシングなど有力チームからオーダーが入り、2024年中には30台が供給されてレースに参戦する予定となっている。

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