クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車、DS7 クロスバック Eテンスを紹介していこう。今回はあまり充電する機会に恵まれなかった。それでも平均燃費が12.3km/L台を記録したことは、このクルマが搭載する1.6Lエンジンの燃費性能の優秀さを物語っている。(Motor Magazine 2021年11月号より)

バッテリーをセーブしたい時には「スポーツ」+「B」モードに

DS7クロスバック Eテンス 4×4のドライブモードには「スポーツ」、「ハイブリッド」、「コンフォート」、「4WD」、「エレクトリック」の4つが用意されている。

「エレクトリック」は、駆動用バッテリーに電力が残ってる時のデフォルトであり、電力が残っていない場合は、「ハイブリッド」になる。ちなみにこのクルマには、エンジンで充電する「チャージ」モードやそれをセーブして使いたい時にEV走行する「ホールド」モードは用意されていない。そのため、あらかじめ貯めた電気を使いたくない時などは、「スポーツ」モード+「B」モード(回生強め)で走ることにしている。

このモードの組み合わせはエンジンのみで駆動するため、EV走行しないことに加え、「D」モード時よりも回生が強く減速エネルギーを積極的に貯められるからである。1.6Lエンジンは実にパワフル。最高出力200ps/最大トルク300Nmもありまったく不満を感じない。そして引き締まった足まわりのおかげで、スポーティな走りを味わわせてくれる。

オフロードを走る時には、4WDモードが頼りになりそう

乗り心地は、「エレクトリック」が一番快適である。ただ充電残量がなくなり自動的に「ハイブリッド」に切り替わると、少し足まわりが硬くなる。そんな時は「コンフォート」を選ぶ。「エレクトリック」に近い快適な乗り心地となるので、街乗りなどではお勧めだ。

私は、街乗りは「エレクトリック」または「コンフォート」、ワインディングロードや電力を使いたくないときは「スポーツ」、高道路を走る時は「ハイブリッド」と走る場面でマメに切り替える。

そしてこのクルマには「4WD」モードが用意されるのも特徴である。これは、フロントを1.6Lエンジン、リアを電気モーターで駆動する電気式4WDシステムだが、実はまだその出番がない。オフロードを走っていないからである。ただし、実力は相当高そうである。

それは同じシステムを採用しているプジョー 3008GT ハイブリッド4でオフロードを走ったことがあり、その4WD性能の高さを実際に確認しているからである。DS7 クロスバック Eテンス4×4は、まだまだ奥が深い。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充)

■第4回/2021年8月20日〜9月24日(4カ月目)のデータ
・オドメーター:1万2708km
・走行距離:1974km
・給油量:161.0L
・実燃費:12.3km/L

●DS7クロスバック Eテンス 主要諸元

●全長×全幅×全高:4590×1895×1635mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1710kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+前後モーター
●総排気量:1598cc
●最高出力:147kW(200ps)/6000rpm
●最大トルク:300Nm/3000rpm
●モーター最高出力:前81kW(110ps)/後83kW(112ps)
●モーター最大トルク:前320Nm/後166Nm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・43L
●WLTCモード燃費:14.0km/L
●タイヤサイズ:235/45R20
●車両価格(税込):732万円