メルセデスの中核SUVとなるGLE。そこに加わったクーペボディは、カッコいいスタイルに相応しい実力を備えているのか。さっそく試乗に連れ出した。(Motor Magazine 2020年12月号より)

Eアクティブボディコントロールの絶妙の制御に括目

2世代目となるGLEクーペ。そのボディサイズは、全長4955mm(従来比+65mm)、全幅2020mm(同+5mm)、全高1715mm(同−15mm)、ホイールベースは2935mm(同+20mm)である。そのスタイルはひと目見て「カッコいい」。全長やホイールベースが広がったことでよりデザインの自由度が大きくなったことがいい方向に現れた好例だと思う。

大きくなったボディはユーティリティ性能の向上にも繋がり、荷室は、標準時が655L、最大で1790Lに拡大できる。これは従来より70L増加している。さらにエアサスペンションを標準装備し、ボタンを押すだけでテールエンドを50mm下げる機能やリアバンパー下に足を近づけることで開閉できるテールゲート自動開閉機能も備える。

注目は、Eアクティブボディコントロールで、これはカメラで前方の路面のおうとつを検知して48V電動油圧ユニットとエアサスペンションを制御することでフラットな姿勢を保ちつつ快適な乗り心地を実現するものだ。だが残念ながらオプション。その対価は77万円だ。この乗り心地はぜひとも味わいたいものだが敷居はそれほど低くない。

自然対話式音声認識機能を持っているMBUXも当然標準装備だ。これはAIによる学習機能を備え、個別対応能力を持っている。現在、市販車の中で、音声認識率の高さ、使いやすさはMBUXが文句なしにNo.1である。

フラッグシップのSクラスと同等の最新世代の機能が全車に標準装備され、安全装備、運転支援機能もトップクラスである。前方約250m、側方約40m、後方約80mを検知するレーダー、約500m前方をカバーするステレオカメラを装備し、万全の安全性を誇る。

400dが搭載するのは、アルミ製クランクケースの採用などで軽量化を実現した3L 直6ディーゼルターボエンジン。素早いレスポンスを実現するため2ステージターボを装備し、それに9速ATが組み合わされる。加速フィールを含めGLEクーペの走り味は実に気持がいい。メルセデスのSUVの中で、総合力はこのGLEクーペが一番であると言っていい。(文:千葉知充)

●■メルセデス・ベンツGLE 400d 4マティック クーペ スポーツ 主要諸元

●全長×全幅×全高=4955×2020×1715mm
●ホイールベース=2935mm
●車両重量=2350kg
●エンジン= 直6DOHCディーゼルターボ
●総排気量=2924cc
●最高出力=330ps/3600−4200rpm
●最大トルク=700Nm/1200−3200rpm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=9速AT
●車両価格(税込)=1186万円