17歳の演技派、南沙良が「DVD&動画配信でーた」にて「南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛 いよいよ壁がなくなるぞー!のテンションで映画を観る」を好評連載中。毎回ぱっと思いついたテーマをもとに映画を鑑賞。ときに趣味や普段の生活などの話題に脱線しつつ、彼女の素顔が垣間見えるような内容になっている。第18回のテーマは“海”。特に海中、海底が描かれる作品が好みということで、傑作アニメ『『映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城』をセレクト! 緊急事態宣言中につき、ビデオ会議で取材を敢行しました。

■「この映画を観るのは初めてだったんですけど、テキオー灯は知ってました」

「『ドラえもん』は小さい頃からTVで観てたんです。初めて観たドラえもん映画は『のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い』(07)。魔法大好きなのでハマりました! 『のび太の月面探査記』(19)もひとりで観に行きました(笑)」

――今回は南さんが生まれるずっと前、1983年の作品です。ドラえもん役も、水田わさびさんではなく大山のぶ代さん。いかがでしたか?

「最初のほうのお尻でアイスをつぶしちゃうドラえもん、すごくかわいかったです。お話も好きでした。テンポがめちゃくちゃ早くて、後半怒涛の展開でしたね。バギーちゃんが救われなさすぎて悲しかったですけど(笑)」

――せっかく犠牲になって世界を救ったのに。

「ネジ1本になっちゃったのに、悲しんでるのがしずかちゃんだけという…。でも最後の敵はあっけなかったですね。車1台、口に突っ込んだだけで倒せちゃった(笑)」


――今回のテーマは「海」ですが、全然楽しくない海。しかも海底が舞台です。

「でも私、前半で明るくキャンプしてる海底より、後半の不穏な感じの深海のほうがお気に入りです。深海魚が好きなので。沼津港深海水族館ってご存知ですか? シーラカンスやダイオウグソクムシが見られるので、とっても楽しいんですよ。特に好きな深海魚はデメニギスです(と言ってスマホの写真を見せる)」

――うわ、脳が透けてる…。以前「食虫植物が好き」とおっしゃってた感性と、共通するものがありますね…。

「ご存知の通り、私はサメ映画が大好きなんですけど、『海底47m』(17)のサメが深海魚を獲るんですよ。それがきっかけで深海魚好きになりました(笑)」

――サメと言えば『MEG ザ・モンスター』(18)も大好きですよね、南さん。

「そう、メガロドン(巨大な古代ザメ)! 深海の巨大生物にはロマンを感じます。だから今回、のび太たちのテントをつぶそうとする大イカはなかなか良かったです(笑)。そうだ、この映画を観たのは初めてだったんですけど、登場する『テキオー灯』だけは知ってたんです」

――浴びると海底でも地上と変わりなく生活できる、ドラえもんのひみつ道具ですね。

「『のび太の月面探査記』の脚本を書かれた辻村深月さんの『凍りのくじら』という小説に出てきたんです。ああこれか!って」


――南さんが欲しいひみつ道具はありますか?

「『絵本入りこみぐつ』! 絵本が大好きなので。『ねずみのおいしゃさま』とか『おしいれのぼうけん』の絵本に入りたいです」

――『おしいれのぼうけん』、超怖くないですか…。

「小さい頃、うなされたことがあります(笑)。あと『どくさいスイッチ』も欲しいです」

――気に入らない人をのび太がどんどん消していくスイッチ…。まあまあ闇ですね…。

「電車で足を踏まれた時に使いたいなと(笑)。なんか、のび太って自分に近いと思うんですよ。私、夏休みの宿題をできたことがなくて。最後の最後まで取っておいちゃう」

――最後はやるんですよね?

「……(無言)」

――怒られるでしょ、先生に。

「それが、堂々としてれば怒られないんですよ(笑)」

――そこはのび太と全然違うところですね…。


取材・文/稲田豊史


■写真&ひとこと:無気力なままでいたくない。
強い風の日でも薄く窓をあけて適度に風を感じる。鼻歌を歌いながらその日の日記をつける。私が見つけた大事な感情や、言葉は奪われたくない。