公開延期中の山田孝之主演作『ステップ』の新たな公開日が決定。当初予定していた150館を上回る規模で、7月17日(金)より公開されることとなった。

結婚3年目、30歳という若さで突然妻に先立たれてしまった健一。2歳半になる娘の美紀の子育てと仕事を両立するため、彼はトップセールスマンのプライドを捨て、時短勤務が許される部署へ異動する。その日から、なにもかもがうまくいかない毎日が始まるが、亡き妻や娘への想いを胸に、健一は前へ進み続ける。

主人公の健一を演じるのは、エキセントリックな役柄のイメージが浸透している山田孝之。子育てに奮闘する父親を等身大で体現した。このほか、健一を温かく見守る登場人物として、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈ら豪華俳優陣が共演し、美紀の保育園入園から小学校卒業までの10年間を通して、大切なものを失った人たちが懸命に生きる姿を映しだす。

監督を務めるのは、『大人ドロップ』(14)や『虹色デイズ』(18)などを手がけてきた飯塚健。今回、約3か月半の延期を経て、公開を迎えられることについて「ぜひ映画館でご覧ください。こう言えることが、なによりうれしいです。だからもう一度言わせていただきます。ぜひ映画館で、大切な人とご覧ください」とコメントしている。

一歩ずつゆっくりと歩き続ける健一たちの姿が、観る者の心を包み、励ましてくれるであろう本作。生きることに追われ、大切なものを見失いがちないまの不安定な時代だからこそ、この物語を劇場で見届けたい。



●飯塚健(監督、脚本)

「生活が一変してしまうことがある。当たり前だと思っていた日常が奪われ、途方に暮れることすらままならない。突然妻が逝き、夫は2歳の娘と残された。始めなければならない、ベビーカーを泣きながら押す日々。悲しみに呑み込まれそうになりながら、やがて悟る、それが完全に癒える日など来ないということ。悲しみは乗り越えるものじゃなく、ずっと寄り添っていくしかないものだということ。そうやって一歩一歩育ってゆく、10年にわたる家族の物語です。ぜひ映画館でご覧ください。こう言えることが、なによりうれしいです。だからもう一度言わせていただきます。ぜひ映画館で、大切な人とご覧ください」

文/トライワークス