第92回アカデミー賞で作品賞を含む最多4部門を受賞し、日本での韓国映画史上最高を更新する興収46億円の大ヒットを記録した『パラサイト 半地下の家族』のブルーレイ&DVDが、ついに7月22日(水)に発売!
現代の格差社会を象徴する2組の家族の“邂逅”がもたらす、衝撃的な事件を描く本作。貧乏なキム一家は、素性を偽って裕福なパク一家とそれぞれ雇用関係を結び、長男を皮切りに徐々に〝寄生〞していく。だがその先に思わぬ運命が待ち受けていた…。寓話的な物語構造が、後半になると怒涛の展開で変容していき、予想を超えたクライマックスへとなだれ込んでいく。監督のポン・ジュノはコメディからサスペンス、苦みを残す人間ドラマへの鮮やかな転換、〝格差〞を階段や坂の高低差で表現した映像言語、石や雨といったアイテムに込めた暗喩など、細部にまでテーマ性を仕込んだ完成度の高さで、文字通り世界中を熱狂させた。本作のビハインド、そしてブルーレイ特典から、ポン・ジュノ演出の真髄に迫った!

■半地下のアパートは&豪邸はセット
キム家とパク家の住居は、美術班がつくり込んだもの。両家とも窓を広めに設計し、景色を対比させた。さらにパク家の豪邸は、照明がリモコンで操作できるハイテクなつくり。高低差を意識した間取りにも注目だ。

■家庭教師をした監督の実体験から着想
本作はポン・ジュノ監督が2013年に着想。大学生の時、ソウルの裕福な一家の家庭教師をしていた経験から、アイデアを発展させたもの。「家庭内に他人が入り込む」という気味悪さが、強く印象に残っていたという。

■監督も驚いた『アス』(19)との共通点
ジョーダン・ピール監督のホラー『アス』と本作は、地下室や寄生といった要素が共通。本作の仮タイトル『デカルコマニー』は、『アス』でも重要なキーワード。ポン監督は、同作の鑑賞時に衝撃を受けたそうだ。

■“におい”に込めた意図
終盤の重要なキーワード“におい”。身分を偽っても隠せない貧富の差や、「人間の宿命と本質」が集約されている。監督は「韓国での上映時、ある観客が帰宅途中に自分のにおいをかいだ」という体験を語っている。

■感情をより繊細に捉えたモノクロ版Ver.本編]
一部劇場で公開されたモノクロ版本編。監督と撮影監督のホン・ギョンピョが1シーンずつ調整して仕上げたもので、白黒ならではの美しさに感嘆。「俳優たちの演技がより際立っている」と監督も胸を張るバージョンだ。

■物語の背景が分かる未公開シーン
美容室でキム家の長女ギジョン(パク・ソダム)が兄のギウ(チェ・ウシク)に、彼女に付けた偽名ジェシカの由来を尋ねるシーンなど全6種を収録。ピザ屋でキム一家が話し合うシーンでは、家長のギテクを演じるソン・ガンホのNGシーンも収める。

■吉沢亮との対面を収めたイベント映像集
2019年12月に来日した監督&ソン・ガンホの登壇舞台挨拶では、吉沢亮がサプライズ・ゲストとして登場。監督が吉沢のイケメンぶりを“イジる”ひと幕も。来日記者会見の模様も収録。監督は「全世界のさまざまな国で二極化がある」と発言する。

ブルーレイにのみ付属する三方背BOXは、漫画家志望だった監督の手描きイラストを使用した特別仕様だ。さらに監督のインタビューなどを掲載した解説書(12P)も同梱。独特のユーモア、深いテーマ性を備えたドラマは、ブルーレイ&DVDで何度も観返すほど新たな発見ができるはず!

文/SYO、サードアイ