岡崎京子が1989年に刊行した同名マンガの舞台を現代に置き換え実写映画化した『ジオラマボーイ・パノラマガール』の公開記念舞台挨拶が11月7日に新宿ピカデリーで開催され、山田杏奈、鈴木仁、瀬田なつき監督が登壇。映画の内容にちなみ「人生において衝撃を受けた出会い」を明かすことになると、山田が「さばのへしこ」、鈴木が「しめさば」と偶然にも“さばかぶり”し、会場を笑わせた。

本作は、平凡な女子高生の渋谷ハルコ(山田)と、彼女がひとめぼれする神奈川ケンイチ(鈴木)を主人公に、未来へ不安を抱えつつもいまを生きる若者の恋と成長を描く青春ストーリー。「こうやって皆さんの前でお話しさせていただくのは久々。ソワソワしています」とはにかんだ山田。「撮影は約1年前。1年前の東京を切り取った、タイムカプセルのような映画だなと思います。若者だけではなく、いろいろな年代の人に楽しんでいただけるものだと思います」と熱くアピールしていた。

『小さな恋のうた』(19)でも共演し、以前から交流のある山田と鈴木。山田は「仁くんとは事務所も一緒なので、昔から面識はあって。基本的には、(演じた)ケンイチとは違うんですけど、なにを考えているかわからない感じとかは、ちょっと共通するところはあるのかなと思います」とニッコリ。鈴木は「それは認めます」とあっさり受け入れ、「ふわーっとケンイチと似ている部分がある」と独特の表現でコメント。「杏奈ちゃんとハルコは、全然違う。杏奈ちゃんが朝、わたわたしている姿は想像できない。寝坊していても落ち着いてそう」と役柄とは違って、山田にはしっかり者のイメージがあると語っていた。

またこの日は、ハルコとケンイチが衝撃の出会いを果たすことから、自身にとって運命的な出会い、衝撃的な出会いを明かすことに。山田は「食べて衝撃的なくらいおいしかったのは、昨年、福井に行った時に食べた“さばのへしこ”。びっくりしました」と語り、「渋いですよね」と照れ笑い。

一方の鈴木は「これは偶然なんですけど」と驚きながら、「衝撃的な食べ物といったら、“しめさば”。さば、一緒。これはねらっていない」と回答。「しめさばなら、いつでも食べられる。いろいろな地方に行って、さばの棒鮨とか買って一人で公園とかで食べていたい」と不思議な願望を吐露すると、山田は「こういうところが、ちょっとケンイチに通じる」と笑っていた。

取材・文/成田おり枝