『ジーン・ワルツ』(11)以来10年ぶりに映画主演を務める菅野美穂と、高畑充希、尾野真千子の3人が、それぞれ同じ名前で同じ年齢の息子を持つ母親役を演じる『明日の食卓』の公開日が5月28日(金)に決定。このたび新たに豪華な追加キャスト陣が発表された。

数々の文学賞に輝く椰月美智子の同名小説を、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)や『糸』(20)の瀬々敬久監督が映画化した本作。神奈川県在住のフリーライターの石橋留美子、大阪在住のシングルマザーの石橋加奈、静岡在住の専業主婦の石橋あすみ。それぞれ同じ「石橋ユウ」という名の小学5年生の息子を育てる3人の母親たちは、忙しくも幸せな日々を送っていた。しかし些細なことがきっかけで、徐々にその生活が崩れていき…。

このたび発表された追加キャストは総勢11名。菅野演じる留美子の夫でフリーランスのカメラマン石橋豊を演じるのは14年ぶりの瀬々組参加となる和田聰宏。また尾野が演じるあすみの夫、太一には『37セカンズ』(19)での好演も記憶に新しい大東駿介。その太一の母であすみの姑となる雪絵に真行寺君枝、高畑演じる加奈の母親よしえを烏丸せつこが演じる。

他にも山口紗弥加、山田真歩、藤原季節、渡辺真起子、菅田俊、水崎綾女、そして『罪の声』(20)で第44回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した宇野祥平と、実力派俳優たちが脇を固める。“3人の母”たちと今回発表された追加キャスト陣が瀬々監督の緻密な演出のもとで体現していく、誰にでも起こりうる母と子の壮絶なドラマ。どのような衝撃が待ち受けているのか、期待せずにはいられない。

<キャストコメント>

●和田聰宏(石橋豊役)

「瀬々組に、腰を据えて参加させて頂くのは14年ぶりとなります。家族のあり方、そして親子のあり方を描いたこの作品に、家族を持ち子どもを育てる親となった、いまの自分が関われたのは、とてもうれしいことでした。撮影中は、主演の菅野さんと“子育て”について話をするなかで、互いの価値観を自然に共有出来たことが、夫婦役としての信頼関係にも繋がったと思っています。豊を演じさせて頂き、“無償の愛”のすばらしさを改めて感じられたことに感謝します」

●大東駿介(石橋太一役)

「人を傷つけることに、大切なものを壊すことに悪意はいらないんだなぁと。役を通して無関心の脅威を痛みをもって感じる撮影でした。なかなか苦しいシーンが続いていた撮影の合間に、ふと遠目で現場を眺めていたとき、『映画が大好きだなぁ』という想いが溢れる瞬間がありました。瀬々監督の作品や映画に対する情熱を肌で感じ、そこに集ったスタッフ、キャスト一同とこの作品に参加できたことに、幸福感が込み上げてきた瞬間でした」

文/久保田和馬