瀬尾まいこによる本屋大賞受賞小説「そして、バトンは渡された」の映画化が決定し、永野芽郁、田中圭、石原さとみの出演が発表された。

原作は、2018年2月の発売以降、感動の傑作と大きな話題を集め、累計発行部数は77万部を突破。血の繋がらない親の間をリレーされ4回も苗字が変わった経験を持つ森宮優子と、夫を何度も変えて自由奔放に生きる女、梨花という全く異なる二人の人生が交差し、感動の物語が紡がれる。実写化にあたり、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)などで演出力に定評のある前田哲監督がメガホンを取った。

そして、『仮面病棟』(20)などの確かな演技力で人気と実力を兼ねそろえる永野が主人公の優子を演じるほか、優子の血の繋がらない父親である森宮さんを『劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』(19)の田中、自由奔放な梨花を『忍びの国』(17)の石原が演じる。

各キャストとも自ら望んで出演を決めたという本作。永野は「自分のお母さんが原作を読んでいて『実写化したら芽郁に演じてほしい』と言われていた小説だったので、うれしくなってすぐに脚本を読ませていただきました」とコメント。

また、田中は「いままで見たことのない親子像を作りたいと思って演じました」、石原は「初めての母親役でしたが、私の周りにも子どものいる友達も多いですし、気負わずに演じることができたと思います」とそれぞれの役柄に対して語っている。

本当の意味の家族とは何なのか?登場人物たちが持つ複雑な家族関係から描き出される希望と感動をぜひ劇場で目撃したい。


<キャスト・スタッフコメント>
●永野芽郁(森宮優子役)

「自分のお母さんが原作を読んでいて『実写化したら芽郁に演じてほしい』と言われていた小説だったので、うれしくなってすぐに脚本を読ませていただきました。いままで挑戦したことのない役どころでしたが、お母さんのためにも自分のためにも絶対にやりたい作品だと思いました。血の繋がりのない親子でも愛の深さを持てるんだ、そして感じたことのない愛の種類や温かさを知って、人との繋がりは強くなるんだと気づかされました。撮影現場でお会いした田中さんは『森宮さんがいる!』と思わず口に出てしまうほど、原作のイメージ通りの森宮さんでした。撮影中も、とても優しい方でずっと頼りにしてましたので、森宮さんと優子の親子関係をぜひ楽しみにしていただければと思います」

●田中圭(森宮さん役)

「脚本を読んだ時は、変わった親子関係が描かれているので難しい役だなと思いましたね。娘のいる父親の役でしたので、実生活が武器になるかなと思い現場に入ったのですが、芽郁ちゃんとは年齢が全く違ったので残念ながら参考にならなかったですね(笑)。血の繋がらない親子の関係性を作るのが難しいなと思っていて実際に一筋縄ではいかなかったですが、芽郁ちゃん演じる優子ちゃんとは素敵な距離感になれたらいいなと思って演じました。いままで見たことのない親子像を作りたいと思って演じました」

●石原さとみ(梨花役)

「私が演じる梨花はとても大胆不敵でちょっと理解しがたく謎の多いキャラクターですので、演じるのは難しいなと思いながら脚本を読みました。優しくて温かくて、でも切なくて愛があふれていて、原作と同じ読後感がありました。初めての母親役でしたが、私の周りにもお友達の子どもも多いですし、気負わずに演じることができたと思います。撮影の合間も(娘役の)くるみちゃんとずっと一緒にいましたし、肌と肌が触れている時間を多くしようと心がけていました。触れていると心地よくなって、とても愛おしく楽しい時間をすごさせていただきました」

●前田哲(監督)

「本来、子どもは宝であり、周りの人たちから慈しまれ、護られ、無条件に親から愛される存在のはずです。本作は、人が人と生きることの本質と、親であること、子であることの核心を突いていて、暗澹たる子どもの事件が多発する現在、そして、未来に向けて、必要とされている物語であります。希望を物語るのではなく、この風変わりな『家族の物語』そのものが、希望であると信じています。観客の心に深く、さらに深く、涙とともに大きな幸せを届けたいと思っています」

文/鈴木レイヤ