サザンオールスターズの桑田佳祐が監督と音楽を担当し、1990年の公開当時350万人の観客動員を記録した映画『稲村ジェーン』が、公開から約30年の時を経て初めてBlu-ray&DVD化されることが決定。あわせて桑田のコメントとスポット映像が公開された。なお、Blu-ray&DVDはサザンオールスターズのデビュー43周年の記念日となる6月25日(金)にリリースされる。

本作は東京オリンピック後の1965年、鎌倉市稲村ヶ崎を舞台にした若者たちのひと夏を、音楽とともに綴った青春音楽映画。夏の終わりのある朝、ロングボードをミゼットに積んで稲村ヶ崎に帰ってきたヒロシ(加瀬大周)。彼を待ち受けていたのはラテン・バンドのリーダーであるマサシ(金山一彦)を追っているという伊勢佐木町のチンピラ、カッチャン(的場浩司)。そんなところへ横須賀の波子(清水美砂)という女性が現れ、彼女を中心に奇妙な友情が生まれはじめた頃、稲村ヶ崎に台風が近付いてくる…。

公開翌年の1991年にレーザーディスクとVHSで発売されて以来、一切パッケージ化されておらず、現在では観ることがほぼ不可能な伝説の作品として語り継がれてきた『稲村ジェーン』。そんな本作を、このたび最新技術を駆使して当時のテープをデジタル・リマスタリング。エモーショナルな映像と音で、公開当時の鮮烈な夏の情景とビッグウェーブ、そして「真夏の果実」や「希望の轍」といった名曲がよみがえることに。

通常版Blu-ray&DVDと共に発売される完全生産限定版Blu-ray&DVD BOXには、ヒロシの愛車で本作の象徴的な存在でもあるダイハツ“ミゼット”の1/50ミニチュアモデルに加え、場面写真や当時のスタッフが大切に保管していたという桑田直筆の撮影コンテなどを掲載したスペシャルフォトブックが付属予定。

また、限定版・通常版共通で映画本編とは別に特典DVDが収録されることも決定。どんな内容が収録されるのか、続報に乞うご期待だ。

<スタッフコメント>
●桑田佳祐(監督・音楽)

「いまから約30年前。まだまだひよっこの私が監督のみならず、欲張って主題歌や音楽もやってしまったという、若気の至りの極致ともいえる作品。そんな『稲村ジェーン』が今更ながら作品化されるとのこと。うれしくもあり、同時に恥ずかしい気持ちもいっぱいです。

あのとき映画を作らせていただいたこと、そして同時に並行して音楽も作ったことなどは、我が人生を振り返っても本当に大きな経験であり、大切な財産となりました。計り知れないほど沢山のものを習得出来ましたし、その後の私にとって大いなる糧になりました。あの時関わっていただいた皆さんには、ただただ、感謝の想いで一杯です。本当に、ありがとうございました!!

映画そのものの出来?これは全て監督であるアタシの責任であります(汗)‼ どうか大目に見てやってください。

『暑かったけどヨゥ、短かったよナァ、夏。』
そんなふうに感じられる季節が、どうか今年は皆様のもとにやってきますように!!」

文/久保田 和馬