柳楽優弥が主演を務め、有村架純、三浦春馬が共演した『映画 太陽の子』(8月6日公開)。NHK大河ドラマ「青天を衝け」の黒崎博監督がメガホンをとり、ハリウッドスタッフが続々と参加した同作より予告映像が解禁。主題歌を福山雅治が提供することも決定し、あわせてコメントが到着した。

本作は、“日本の原爆開発”を背景に、時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた若者たちの等身大の姿を描いた青春群像劇。2020年に放送されたパイロット版テレビドラマとは異なる視点と結末が描かれ、ついに物語が完結する。“F研究”に携わる京大生の修を柳楽、修の弟であり戦地で心に傷を負った軍人の裕之を三浦、修と裕之がほのかな想いを寄せる幼なじみの世津を有村が演じ、未来への可能性を信じた3人の希望や葛藤を描く。
1945年の夏。軍の密命を受けた京都帝国大学物理学研究室の若き科学者である石村修と研究員たちは原子核爆弾の研究開発を進めていた。そんな折、建物疎開で家を失った朝倉世津が修の家に居候することに。時を同じくして、裕之が戦地から一時帰郷。ひと時の幸せな時間のなか、修と世津は戦地で裕之が深い心の傷を負ったことに気づくが、一方で修も複雑な思いを抱えていた。

予告映像は、未知なる研究に目を輝かせる修、仕事や結婚への強い決意を持つ世津など、将来を夢見て笑顔で固く手を結びあう3人の様子から幕開けする。しかし戦況が変わったことで裕之が戦地に向かうことになり、「怖いよ、俺だけ死なんわけにはいかん」と恐怖をさらけ出す裕之や、物理学への魅力を感じながらも多くの命を奪う兵器開発を担うことに悩む修の姿が映しだされる。あわせて解禁されたキービジュアルではそれぞれの想いを交差させる修、世津、裕之の表情が切り取られ、興味をかきたてられていく。

また、福山雅治による主題歌「彼方で」が予告映像に寄り添うように流れ、情感を誘う。この楽曲は、昨年12月に発売された福山の最新アルバム「AKIRA」のラスト収録曲。原子爆弾が投下された故郷長崎に現存する被爆樹木を通じ、「平和への願い、生命の逞しさ」を発信する“KUSUNOKIプロジェクト”のプロデューサーを務める福山が、本作のテーマに共感して提供したものだという。

福山は、「この歌は、旅立つ者にいつかまた巡り逢えると信じて生きてゆく、残された者の祈りの歌です。修、世津、裕之、3人の互いを愛する心が、時空を超え、平和と呼べる未来で出逢って欲しいと切に願いました」と語っている。

歴史的事実を基に描く『映画 太陽の子』。激動の時代に抗う若者たちの平和への切なる願いを劇場で観て、感じて欲しい。

<スタッフコメント>

●福山雅治(主題歌)

「僕自身の祖父母、両親は、1945年8月9日の長崎を生きていました。奇跡的に大きな被害を免れましたが、それは恐ろしく苛烈な現実だったと聞いています。『映画 太陽の子』は、そんな過酷な時代を懸命に生きた人たちの物語。人間は、その生まれた時代や逃れられない現実によって、かくも美しく、と同時に、時に愚かな選択をしてしまうのかと。僕にとって本作は、遠い過去の話ではなく、自分ごととして、そして今に続く『平和な世界への願い』という人類の未来へ向けてのメッセージを受け取った映画でした。すべての生命が等しく生きられる世界、また、そういう時代へと、未来へと向かっていくための願いが込められた本作に、歌という形で関わらせていただけるこのオファーを、大切に、光栄に受け止めています」

文/足立美由紀