現役医師でもある作家・南杏子原作の映画『いのちの停車場』がロングランヒットを受け、御礼記念舞台挨拶を6月30日に実施。吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行ら豪華キャストが登壇した。

本作は、同名小説を『八日目の蝉』(12)などの成島出監督が吉永小百合主演で映画化した人間ドラマ。在宅医療をテーマに、現代日本の長寿社会における医療制度の問題点や尊厳死、安楽死といったタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師や患者、その家族の物語を紡いでいる。

イベントでは、本作の応援歌を西田敏行が生歌唱し、吉永が「どうしても皆さまの前で歌ってほしいと思って、今日の会が開催されました」と笑顔で挨拶。歌い終わった西田は「なかなか先が見えない状況ではありますけれど、皆さまが一歩一歩、歩いていらっしゃるなかで、この映画をこの時期に掲げることができる意味を深く感じています。吉永さんの映画文化にかける情熱、映画俳優としての矜持を感じます」と、感慨深げに語った。

また、メンバーはSNSで募集したファンからの質問に答えた。「ラーメン屋のシーンに胸がキュンッとしました。皆さんが思い出に残っているシーンは?」との質問には、広瀬も「(そのシーンは)かなり印象に残っている」と同意。「監督にご指導いただきながら、本番では、リハーサルでやったお芝居と全然違うお芝居にたどり着いて。すごい難しかったな〜というシーンでした」と振り返った。

すると西田は「まほろば診療所に吉永さんが初めて訪ねてこられた時の、すずちゃんの対応は堂々としていて。僕が若いころに吉永さんをスクリーンで見ていた時と同じような感動を覚えました。吉永小百合を食いにかかっているな!と(笑)。すごい女優だなと思いました」とコメント。照れた様子の広瀬は、手と顔を振って否定していた。

また、映画の内容にちなんだ「悩んだ時や壁にぶつかった時、皆さんはどのように乗り越えていますか?」という質問には、「とにかくひたすら悩みに悩んで、どんどん落ち込んで、とことん、地に着くくらい1回下がるんですよね。そして開き直りみたいなところに到達したら頑張って壁をよじ登るのか、迂回していくのか考えます」と松坂。広瀬は「私は一旦、寝ます」と回答して会場を笑わせた。

さらにイベントでは、オリジナルのTシャツ、サウンドトラック、原作本、オリジナルアルコールジェルのいずれかが“来場者全員に当たる”プレゼント抽選会も実施。盛りだくさんの内容でロングランヒットに感謝した。

取材・文/平井あゆみ