白石和彌監督、松坂桃李主演の超絶エンタテインメント『孤狼の血 LEVEL2』が、8月20日(金)からの全国公開に先駆け、いよいよ7月20日(火)の先行上映会でスクリーンにお目見えする。

20代であらゆるチャレンジを重ね、今年は主演ドラマ「あのときキスしておけば」や映画『いのちの停車場』(公開中)など、お人好しなキャラクターで温かな余韻を残した松坂だが、『孤狼の血 LEVEL2』の彼は最高に危険で、シビれるほどに色っぽい。ギラギラとしたすごみを放ち、観客に強烈なパンチを食らわせる。“誰も見たことのない松坂桃李”を堪能できる、本作の見どころを紹介してみたい。

■誰も見たことのない、松坂桃李のワルな色気があふれだす!

前作『孤狼の血』(18)の3年後を舞台とし、柚月裕子の原作シリーズでは描かれていないオリジナルストーリーが展開する本作。主人公となるのは、伝説の刑事、大上(役所広司)の“血”を受け継いだ若き刑事の日岡(松坂)。暴力団組織とつながりを持ちながら、広島の治安を守ろうとする日岡だが、猟奇的な暴力性を帯びた男、上林(鈴木亮平)が出所してきたことで、事態が急転していく。

前作では、真面目な優等生刑事で、大上に振り回されまくっていた日岡。3年前の出来事から、目的のためには手段を選ばない男となったが、本作では日岡の登場シーンから、その変貌ぶりに大いにゾクゾクとさせられる。鋭い目つき、ソリッドな肉体、迫力ある広島弁、背中やたたずまいからも特別なオーラを放つなど、危険度マックス。くわえタバコにサングラスという姿もさまになっており、ワルな色気が溢れだしている。そして男たちの壮絶バトルが展開していくなかで浮き彫りとなるのが、日岡の葛藤と、心に燃やした正義。松坂はアクションにも果敢に挑戦し、すべてがレベルアップした日岡を熱演しているのだ。

松坂は、20代でカラフルかつチャレンジングな作品に出演し、俳優力に磨きをかけてきた。今年は、劔樹人の自伝的青春コミックエッセイを映画化した主演作『あの頃。』や、吉永小百合、広瀬すずらと共演した『いのちの停車場』、またドラマでも“イケメンだけど中身はスカスカ”と言われる名門大学の広報マンを演じた「今ここにある危機とぼくの好感度について」、ヘタレな青年の桃地役で新たなファン層を拡大した“入れ替わりラブコメディ”「あのときキスしておけば」など次々と出演を重ね、その活躍ぶりは目を見張るほど。人の好いキャラを演じる機会が多かったとも言えそうだが、『孤狼の血 LEVEL2』を観れば、その振り幅の大きさに衝撃を受けること間違いなし。“誰も見たことのない松坂桃李”を目撃できると断言していいだろう。

■鈴木亮平とガチ対決。見事な演技合戦に釘付け

日岡を取り巻く男たちも強烈で、松坂は個性豊かな共演陣と演技合戦を披露している。日岡の前に立ちはだかる最悪の敵となるのが、“悪魔”と表現するのが似つかわしいほどの残虐性を湛えた、出所まもない上林だ。刑務所でも取り扱い注意となるほど残酷非道な上林だが、演じる鈴木は、白石監督から「日本映画史に残る悪役にしてほしい」との命を受けたそう。鈴木は見事にその言葉に応え、上林の圧倒的な狂気を体現。観客が震え上がるほど、恐ろしいキャラクターを誕生させている。

TBS系「日曜劇場」枠にて放送中のテレビドラマ「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」では、命がけで患者の元へと駆けつける救命救急医・喜多見役を好演している鈴木。奇しくも“破壊屋・上林”と“救急医・喜多見”という対極にあるキャラクターが同時期にお目見えすることとなり、鈴木の力量を実感させられる。思えば松坂も鈴木も、舞台挨拶やトーク番組で見せる優しくおおらかな素顔が幅広い層から人気を得ている。そんな2人が激しいバイオレンス描写のある本作で、ガチンコの対決をしているという点も、大きな見どころだ。

そして日岡と上林の間でスパイとして揺れ動くチンタを演じるのが、村上虹郎。次第に取り返しのつかない事態に巻き込まれていくチンタの弱さと強さ、せつなさまでを演じきっている。日岡と彼を慕うチンタのやり取りはほっこりとする場面もあり、松坂が見せる“兄貴分”としての表情も見逃せない。

■全国先行上映会「孤狼祭 ーコロフェスー」で、最速上映が決定

そのほかにも、日本映画界を代表する面々が登場する本作。7月20日(火)には、「孤狼祭 ーコロフェスー 完成披露プレミア」と題して、イベント配信付きの全国先行上映会が開催される。ステージには、松坂、鈴木、村上をはじめ、西野七瀬、早乙女太一、斎藤工、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎、白石和彌監督、原作者の柚月裕子がズラリと登壇。映画の見どころや、撮影秘話を語り合う。はたして、松坂から自身の新境地についてどんな話が飛びだすのか、期待が高まる。

そして今回、MCとして本シリーズファンのケンドーコバヤシが参戦するほか、本名の小栗基裕として上林組構成員の戸倉毅を演じるOguriが所属するs**t kingzはスペシャルダンスパフォーマンスを披露。世界的ダンスグループのs**t kingzが、アレンジされた本作の楽曲とともにダンスを繰り広げる様子はここでしか見られないレアなものとなっている。さらにこの配信イベント内では、Twitterを通してリアルタイムで登壇キャストへの質問も募集。疑問や映画への想いをぶつける、貴重なチャンスとなりそうだ。

本編がいち早く観られる先行上映に、キャストの登壇やパフォーマンスと、まさに一夜限りの“お祭り”となりそうな「孤狼祭 ーコロフェスー」。チケットは各実施劇場で順次販売されており、購入済のムビチケ前売券も使用可能とのことだ。ぜひチェックして、足を運んでみてほしい。

文/成田 おり枝