勇者に選ばれた少年と個性豊かな妖怪たちが巨大な“妖怪獣”に立ち向かう、大人から子どもまでドキドキしながら楽しめる、夏休みにぴったりの映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が8月13日(金)から公開。この連載「妖怪大図鑑」では、本編に登場する妖怪&人間たちを一挙に紹介。映画の予習にはもちろん、映画を観たあとに気になったキャラクターのトリビアまで丸わかり。ちょっとコワくて、どこか憎めない、お気に入りの妖怪を探してみよう!

『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、伝説の妖怪ハンターの血を引く気の弱い小学生、渡辺ケイ(寺田心)が廃校の神社で赤いおみくじを引いたことから始まる物語。フォッサマグナから現れた巨大な“妖怪獣”を倒すため、勇者を待ち望む妖怪たちの世界へ導かれていくケイが冒険のなかで出会うのは、見た目も個性も様々な妖怪たち。ケイと妖怪たちは妖怪獣に対抗するため、最終兵器“大魔神”を復活させることに。

■第9回:小豆を洗うだけの小心者・小豆洗い

今回紹介する小豆洗いは日本全国に分布する妖怪で、地方によってその呼び名はもちろんのこと、由来や正体などについても多種多様。基本的には夜の川辺など水のあるところに現れては、人を驚かせるために小豆を洗うような音を立てることで知られている。井戸に投げ落とされた小僧の霊だという物語があったり、狸や狐、狢などが化けたものという説も。また島根県の出雲地方では、森から現れて人を取るとされていたり、長野県などでは歌を歌って人を襲うなど、想像以上にバリエーションは豊富。

2005年版の『妖怪大戦争』に続いて岡村隆史が演じている本作では、個性豊かな日本妖怪たちのなかで一歩引いたポジションから、ただひたすら小豆を水洗い。かなりの小心者のようで、いつも隅っこの方でショキショキ…。世界妖怪会議<ヤミット>のシーンでは、妖怪獣が東京へ向かってきているという知らせを聞き、議論の白熱具合にあわせてショキショキのリズムもスピードアップ!「ややこしいタイミングで小豆洗うな!」と、妖怪ひかきんから鋭いツッコミを入れられてしまう。

特になにをするわけでもなく、ただ小豆を水洗いしているだけの小豆洗い。彼は『妖怪大戦争 ガーディアンズ』でどんな活躍を見せるのだろうか…!?

文/久保田 和馬