2016年に発行されて以来、多くのクリエイターや著名人から絶賛されてきた燃え殻の同名ベストセラー小説を映画化したNetflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』。このたび本作が、11月5日(金)より全世界配信と同日に劇場公開されることが決定。あわせて最新ビジュアルと追加キャスト情報、キャスト陣からのコメントが到着した。

本作は、昔フラれた恋人にFacebookで間違えて「友達申請」をしてしまったことから始まる主人公の混沌とした一日を描く物語。主人公の佐藤を『犬王』(2022年初夏公開)が控える森山未來が演じ、ヒロインのかおり役に伊藤沙莉、謎の美女スー役をSUMIRE、約20年にわたって佐藤と共に働いてきた関口役を東出昌大、上司役に萩原聖人、密かに佐藤に想いを寄せる七瀬役を篠原篤。そして映画オリジナルキャラクターとなる佐藤の恋人の恵役を大島優子が演じることが既に発表されている。

そしてこのたび、追加キャスト4名が発表。佐藤が務めるテレビのテロップ制作会社がレギュラーで請け負っていたご長寿番組で司会者を務めたベテランタレントの役にラサール石井、その番組のプロデューサー役には高嶋政伸。また、原作で「東京という街に心底愛されたひと」と題して時代の荒波のなかでしぶとく生き残り続ける実業家の佐内慶一郎役を平岳大が、パーティで出会うグラビアアイドル役を片山萌美が演じる。

このたび解禁された最新ビジュアルには、青春時代を過ぎた40代の佐藤の姿が写しだされている。先日解禁されたキャラクターポスターに写る20代の頃とは別のなにかを見つめる眼差しと、積み重ねてきた人生があらわれた表情。世代を問わず刺さる、エモさと懐かしさが共存した本作の公開&配信に期待は高まるばかりだ。

<コメント>

●森山未來(佐藤誠役)
「歳を重ねるなかで、どこかになにか落としものをしてしまうことは誰しもが経験すること。
なにかを落としてしまったことに向き合う、もしくは向き合うことから逃げて、なにかしらの折り合いをつけられることを『大人』と呼ぶのだとすれば、この映画の主人公である『ボク』は本当に『大人』にはなれなかったのか。
落としものをしてしまったことによって生まれた痛みを抱え続けるからこそ、人の痛みをわかってあげられる。そのことを『大人』だと呼ぶのだとすれば、『ボク』は『大人』なのかもしれない。
『大人』になるのは悪いことだけではない、と考えていた時間でした」

●伊藤沙莉(加藤かおり役)
「この作品のかおりという女性は
正直、いままでで一番悩み、葛藤と共に
生きた役でした。
佐藤が掴みきれなかった女性が
その状態のまま描かれているということで
本当にヒントが少ない状態だったからです。
だけど、だからこそ、
私なりのかおりを、私なりの答えを
出したいと密かに思っていました。
それを監督や未來さんを始め
皆で意見やアイデアを出し合って
作りあげた時間はとても濃厚なものでした。
この大好きな作品に携われたこと、
かおりを生きれたことは
人間、役者伊藤沙莉にとって
とても貴重でありがたいものだったと思っています。
この作品を沢山の方に観ていただきたいですし、
その沢山の方の胸がギュウってなる気がして
とても楽しみです」

●萩原聖人(三好英明役)
「大人になりたくてもなれない人、大人になりたくないのになってしまった人、そんな人たちが集まって作った作品なんだと思います。
だから、なろうがなるまいがどっちでもいいんです。
そう言うことです。
僕自身はどっちかよく分かりませんが、作中に生きてる人たちもきっとそうです。
そう言うことなんです」

●大島優子(石田恵役)
「“あの時のあなた”は、切り取った一枚のポストカードのように記憶に残り、思い出に変わっていく。
“あの時の感情”は、身体に刻みこまれているかのように、鮮明に想い出す。
現在はやがて過去になり、普通に歩んでいく」

●東出昌大(関口賢太役)
「もう10年以上会っていない友人との最後の挨拶は『さようなら』じゃなく『またね』だったように思う。歪で曖昧で、劇的でもないけれど、過ぎ去った掛替えのない日々を愛でる映画になっていると思います」

●SUMIRE(スー役)
「本作の台本を読んで、想っている人と実らなかったり仲間といる楽しさ、青春というモノを思い出しました。そんな昔を懐かしむ自分がいたことで、シーンの中ではスー役としても甘酸っぱい思い出や人と人とのつながり、思いやりをより強く感じられた作品です。どこかに自分を重ねたり、あるいは懐かしい気持ちになるシーンがあると思うので、観ていただく皆さんにとって心温まる作品でありますように」

●篠原篤(七瀬俊彦役)
「七瀬の抱いた感懐とその眼差しは、僕にも覚えがあるものでした。どうしようもなくて、照れ臭くて、嬉しくて、苦しくて、不安や孤独がいっぱいに詰まったごった煮みたいなあの想いが、いまとなってはとても愛おしいです」

文/久保田 和馬