累計発行部数50万部を突破した小坂流加の同名ベストセラー小説を、第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『新聞記者』(19)の藤井道人監督のメガホンで映画化した『余命10年』(2022年春公開)。このたび本作で、小松菜奈と坂口健太郎がダブル主演を務めることが発表。特報映像が解禁された。

数万人に1人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉。彼女は生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人と出会い、茉莉の10年は大きく動いていくことに。脚本を手がけるのは『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)の岡田惠和と『凛』(18)の渡邊真子。そしてRADWIMPSが初めて実写映画の劇伴を担当することがすでに発表されている。

先日、主演キャスト2人の後ろ姿が映る“超特報映像”が解禁され、SNSを中心にキャスト予想が白熱。そしてこのたび、特報映像の解禁と共についにキャスト情報が明らかに。不治の病で余命10年の主人公、茉莉役を演じるのは『糸』(20)で第44回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、『ムーンライト・シャドウ』(公開中)や『恋する寄生虫』(11月12日公開)と主演映画が相次ぐ小松。

そして茉莉と恋に落ち、彼女を変えていくきっかけを作る和人役には、現在放送中の連続テレビ小説「おかえりモネ」の菅波先生役で熱視線を浴び、10月からはドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」がスタートする坂口。全身全霊で作品に取り組んだ2人について藤井監督は「小松さんと坂口くんと駆け抜けたこの1年間は宝物のような時間でした。この映画の監督が出来て本当に幸せだなと思いました」とコメント。

解禁された特報映像では、最後の10年を生きる茉莉と、生きることから逃げ続けてきた和人の日々が、藤井監督作品らしい透明感のある映像美とRADWIMPSの音楽と共に綴られていく。“涙より切ない”と評された原作小説が、この豪華タッグによってどのように映像化されているのか。公開まで期待はふくらむばかりだ。

<コメント>

●小松菜奈(茉莉役)
「撮影は約一年かけて季節を追いながら、息をする事さえも丁寧に向き合って来ました。このお話しは、題名の通り、命のお話しです。もちろん、命なので軽いものではないからこそ、簡単には挑めないことも分かっていましたし、どのように伝え、どのように受けとられるのか、正直、私も演じる前はいろいろ考えました。でも、最後を見るのではなくその人が生きている過程をどう生きてあげるか。生きている証をどう刻むのか。その気持ち次第で見え方と演じ方が180°変わる、私が彼女の人生を生きようと覚悟が決まった瞬間です。カメラが回ってない時にも涙が止まらなかった事は今でも忘れません。自分じゃないのに自分の人生の中に2つの人生を歩んだ一年は本当に何にも変えられない変えることの出来ない、かけがえのない時間が詰まっています。2022年春、是非楽しみにお待ちください!」

●坂口健太郎(和人役)
「すごい瞬間を観た、確かに生きていた、と思った。 自分がそこにいる作品で、こんなに泣いたのは初めてでした。 改めて命を考える、一人でも多くの人に見てほしい作品になりました」

●藤井道人(監督)
「小松さんと坂口くんと駆け抜けたこの1年間は、宝物のような時間でした。そして、関係者試写を終えた二人の表情を観て、この映画の監督が出来て本当に幸せだなと思いました。二人が演じた10年の月日が刻まれた『余命10年』を楽しみにしていて下さい」

●楠千亜紀(プロデューサー)
「小松さんは、役に向き合うため1年間に及ぶ減量に取組み、私たちはその姿をただ見守るしかありませんでした。茉莉として真剣に10年を生き切った彼女を見届けてください。坂口くんは、本当に20歳から30歳までの10年間を撮影したかのように声や顔、目つきまでも変化させ、和人という難しい役柄を完璧に演じ切っていました」

文/久保田 和馬