アカデミー賞作品賞『グリーンブック』(18)の主演を務め、3度アカデミー賞にノミネートされた名優ヴィゴ・モーテンセン。「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のアラゴルン役でも知られる彼が監督デビューを果たした『フォーリング 50年間の想い出』(11月12日公開)の予告編と場面写真が解禁された。

本作は認知症を抱える父との再会をきっかけに、言葉にできなかった想いを確かめ合う親子の絆を描いたヒューマンドラマ。モーテンセンは半自伝的な脚本と、魂に語りかけるような音楽も手掛け、さらに息子のジョンを演じている。この他、父親のウィリスには『エイリアン2』(86)のランス・ヘンリクセン、若き日のウィリスには『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(17)のスヴェリル・グドナソン、ジョンの妹には『ハドソン川の奇跡』(16)のローラ・リニーと実力派俳優が共演している。

このたび解禁となった予告編は、フライト中の飛行機内でウィリスが妻の名前を叫ぶシーンから始まる。愛した妻が既に亡くなっていることも忘れてしまい、父の認知症は悪化の一途を辿っているのが見て取れる。そしておぼろげな状態のなか、親子で過ごした50年間の記憶が甦っていく。不遜な態度のウィリスが映し出され、ときにはウィリスとジョンが激しく衝突するシーンも。しかし、やがてジョンは父を理解し、和解していく様子に、予告だけでも胸が熱くなる。

また、あわせて公開された場面写真も幼い日のジョンとウィリスの仲睦まじい姿や若きウィリスと妻の幸せな時間を切り取ったショットなど感動的なシーンが散りばめられていることがうかがえる。親のこと、家族のことを考えさせつつ、優しい気持ちにしてくれる本作。この秋、おすすめしたい珠玉の感動ドラマだ。

文/入江奈々