日本初となる“ホラー”というジャンルに特化した一般公募のフィルムコンペティション「日本ホラー映画大賞」が1日より、作品の応募受付を開始した。プロ、アマ、年齢、性別、国籍を問わないこの企画は、令和の新しいホラー映像作家の発掘・支援を目指しており、大賞受賞者には2022年劇場公開を想定した、応募作品のリメイク版または完全オリジナル新作映画の監督をする権利が与えられるという、夢のようなビッグ・プロジェクトだ。

はたして、鬱屈した現代に未曾有の恐怖で風穴を空ける新時代のホラー・マスターは登場するのだろうか。そこで、選考委員長を務める「呪怨」シリーズ、『樹海村』(21)などの清水崇監督、選考委員の一人で、取材日にも『シャイニング』(80)の双子の少女をイメージしたというクラシカルなドレスで現れた、乃木坂46を今年3月に卒業した女優の堀未央奈を直撃!それぞれのホラー映画体験なども交えながら、この前代未聞のコンペの応募作に期待することを語ってもらった。

■「男女問わず『ホラーが好き』って堂々と言える世の中になるべきだと思う」(清水)

――「日本ホラー映画大賞」の企画を最初に聞いた時はどう思われました?

清水「僕はおもしろいなと思いました。あれだけJホラーと言ってもてはやして、一時はホラー思考のない製作陣や監督にまで撮らせて山ほど量産していたのに、いままでこのような賞がなかったのが不思議なぐらいです」

堀「私もホラー映画が大好きなので、純粋にうれしかったです。ホラー映画が盛り上がるきっかけになると思うし、この企画でこれまで苦手だった方も興味を持ってくれたらいいですね」

――清水監督は選考委員長、堀さんは選考委員を務められるわけですが、そのオファーがあった時の率直な感想は?

清水「僕でいいのかな?って思いましたけど、この企画の発起人でもある小林剛プロデューサーは本当にホラーが好きな方ですからね。僕も色々な方とホラー映画を作っていますけど、プロデューサー本人がホラー好きというパターンはほぼないんです。でも小林さんはホラーを撮っているほかの監督とも仕事をしているから話が通じやすい。映画を1本も一緒に作ったことのない僕を選んでくれたのも新鮮でうれしかったので、お引き受けしました(笑)」

堀「私も最初にお話を聞いた時は、えっ、選考委員、嘘!って思いましたけど、ホラー映画が本当に好きだから、お仕事に繋がってうれしかったです。『ホラー映画が好き』とか『おもしろかったので観てください』といったことをずっと言い続けてきてよかったなって思いました」

清水「今回の選考委員にはいろいろな畑の方(編集部注:ほかに監督・声優のFROGMAN、ミュージシャンのBase Ball Bear小出祐介、映画ジャーナリストの宇野維正)がいらっしゃいますけど、そこに堀さんのような若い女性がいるのは喜ばしいことですよ。ホラー映画が好きな女性も実はいっぱいいるんです。むしろ男性より多いかも。でも、未だに女性が自ら言いづらいところがあるようで。最近は大分変わりましたけど、『ホラーや殺人事件の起きる映画が好き』って言うと、ヘンな人と思われるかも…みたいな風潮が宮崎勤の事件以来、根強かったですからね」

堀「私もすぐ、そういう風に言われます」

清水「でも、全然ヘンじゃないし、むしろヘンでいいじゃんって世の中になってきてるし。男女問わず『ホラーが好き』って堂々と言える世の中になるべきだと思うので、堀さんのように堂々と布教活動してくれる方がいるとありがたい。今回も重要な役割を担っていますよ」

堀「緊張してきました(笑)」

■「私のなかで、ホラーはずっと観続けたい大事なジャンル」(堀)

――堀さんはなにがきっかけでホラー映画が好きになったんですか?

堀「家族が映画好きで、晩御飯の後にみんなで映画を観る習慣があったんですけど、そこでホラーを観ることが多かったんです。最初は、『怖い〜!』って言いながら観ていましたね。でも、だんだん落ち着いて作品として観られるにようになったし、自分で調べて観るようにもなりました。そしたら、ホラーとひと口で言ってもすごくロマンチックなものから、めちゃくちゃファンキーでスカッとするもの、ジト〜っとした陰湿なものまでバラエティに富んでいて。その時に“ホラーが怖い”なんて言ってる自分の悩みなんて小っちゃかったんだなって自然に思えたんですよね。いまではジブリ映画とホラー映画が、観続けたい大事な2大ジャンルになりました(笑)」

――堀さんは、2014年9月1日に放送された「乃木坂ってどこ?」の企画で、ホラー映画を100本観ることに挑戦されていましたが、清水監督は堀さんがご覧になった作品を見てみて、どう思われますか?

清水「(リストを眺めて)僕が観ていないもの、マニアックなものも結構ありますね」

堀「『人肉ラーメン』という作品はヤバかったです(笑)」

清水「ヤバいっていうのは、グロいってこと?」

堀「そうです。映画の最初から人肉を切っていて…」

清水「じゃあ、俺、ダメだ!残酷系や痛そうなのは苦手だから」

堀「そうなんですね(笑)」

清水「僕もレンタルビデオが盛り上がっていた高校生の時には、友達とそういう作品を借りてきて観ましたけど、ただ残虐なシーンが連続するだけの物語性がない作品には、『いやいや、こういうことじゃないな』と思って。そういう作品が好きな人ももちろんいるし、同じホラーでも人によって嗜好が違うから、ひと口にホラーといっても、実は幅広い。またどんな嗜好も他者から咎められるはずはないのだけど、個々に苦手なものもある。さっき堂々と言える社会に…とは言ったけど、ホラーの怖さって、それを受け止める側のお客さんや社会的意識も大きく作用するので、健全になりすぎてもおもしろみがなくなる部分があって、男女関係と一緒である種の“いかがわしさ”や“背徳感のようなエロティック”が伴ってこそのジャンルでもあるから、バランスは難しい。いまは寛容になってきて、作るのも観るのも便利になった分、昔のような“いかがわしさ”はホラー映画から相当薄れてしまった。とはいえ、このタイトル群はなかなか凄いですね」

――この100タイトルは、堀さん自身が選んだんですか?

堀「違います、違います。17歳の女の子がこの100タイトルを自分で選んだら怖いですよ!(笑)」

清水「でも、本当にいろいろな世界観のものが多岐にわたってラインナップされていますね。『怪奇!吸血人間スネーク』まで入っているし(笑)」

堀「私自身も、この企画がホラー好きを公言するきっかけになりました。ファンの方からも『堀ちゃんって、ホラー映画が好きなんだ』って言っていただけるようになりましたから」

――堀さんは日本ホラー映画大賞のオフィシャルコメントで、「“愛”のある作品をたくさん楽しんで観てきました」と言われていますが、具体的にどんな愛を感じたのか教えてください。

堀「う〜ん、例えば『ヘル・レイザー』です。頭や顔に無数のピンを刺したメインキャラのピンヘッドのことは知っていたんですけど、観たことがなかったんです。でも、観てみたらアニメーションチックで意外に可愛い物語だったんですよね」

清水「ダークファンタジーっぽいよね」

堀「そうなんです!チクチク人間もあんな見た目だけど、怖い感じじゃなくて、どこかおもしろかったので、あれはちょっとうれしい発見でした」

――いまさらですが、清水監督がホラー映画にハマったきっかけは?

清水「もともとはホラーが苦手で、なんでわざわざ怖いものや気持ち悪いものを観るの?って思っていて。『トイレの花子さん』のような話でもダメなほど怖がりな子どもだったんですけど、夏休みに親戚や近所の人たちが集まった時には、子どもたちを集めて肝だめしの指揮を僕がやっていたんです。『あそこの田んぼのお墓まで二人一組で行って、行った証拠にそこにあるお札を持って帰ってこい』とか言って。でも、僕は命令するだけで行かないっていうね(笑)」

堀「ひどい!(笑)」

清水「その怖がらせる仕掛けを考えたり、作るのが楽しかったんです。だから、いまと変わらないことをもうやっていたんですよね」

堀「もう、そのころから(笑)」

清水「中学生の時ですね。しかもそのころはレンタルビデオブームだったので、海外のホラーが山ほど日本に入ってきていて、『死霊の盆踊り』とか、原題と全然違う邦題でビデオを出せば当たる、儲かる時代。そのころに、堀さんのようなホラー好きな友だちから『映画好きなくせに、ホラーを観ないのは勿体ない』と言われて、その友だちの家で顔を覆った指と指の間から観たんですけど、そのうちにだんだん慣れて、楽しめるようになったんです」

■「『呪怨』には、怖がりの僕が日常から想像した恐怖をすべて投入しました」(清水)

――そんなお2人が、いままで観てきて、一番怖かったホラー映画はなんですか?

清水「一番って難しいんですけど、怖さで言うと、僕は野村芳太郎監督の『鬼畜』になっちゃいますね。いきなりホラーじゃないですが」

堀「私は『呪怨』ですね。作られた清水監督が横にいらっしゃるので申し訳ないんですけど、トラウマになっていて観返せないんです…」

――『呪怨』はビデオ版からハリウッド版まで、清水監督の作品だけでもいくつもありますが、どの『呪怨』がトラウマになっているんですか?

堀「たぶん何作品か観たんですけど、どの『呪怨』かも覚えていないぐらい、怖かったシーンをポイント、ポイントで覚えていて」

清水「そういう“いつか見たアレ”的なのが、一番怖いんですよね」

堀「そうなんですよ!なんか、暗い一軒家の1階のドアを開けようとした時に、ドアの下から女の人がバーッと出てきたりして…」

清水「どれだろう?でも、さっきチラッと聞いたら、堀さんは劇場版の『呪怨2』も観てくださってるみたいですね」

堀「あの、ウィッグのシーンがある作品ですよね?」

清水「そう。ヘアメイクさんのウィッグがズズズズッて近づいてくるのが『2』なので、たぶん何本か観ているんでしょうね。でも、堀さんがトラウマになる感覚はよく分かります。子どものころ、怖い話で眠れなくなっちゃった時に、想像するのをやめようって思うと、今度は自分の家の壁や天井のシミが気になりだすんですよ。しかも、弟も妹ももう寝ちゃっている。ヤバい!どうしよう?僕一人しか起きてないって思っただけで、どんどん怖くなっていくんです」

堀「めっちゃ分かります!」

清水「夜中に、階段を降りて、廊下の突き当りにあるトイレに行くのも怖いんですよね」

堀「うんうん」

清水「そんな感じで、現実の世界でも想像が働いていったんですけど、そのころに伽耶子や俊雄のような霊が布団のなかから出てくる、『呪怨』の描写はイメージしていたんです」

堀「『呪怨』って、そういう日常の怖さじゃないですか!それこそ、ウィッグはいまも楽屋や撮影現場にあるから、見ると一瞬『ウワ〜!』ってなっちゃいます(笑)」

清水「『呪怨』には、怖がりの僕が日常から想像した恐怖をすべて入れたので、それがよかったんでしょうね」

■「ホラー映画の恐怖描写は、斬新すぎると怖くない」(堀)

――『犬鳴村』(19)には、そういった清水監督の“幽霊テクニック”が詰め込まれていましたね。

清水「連続しすぎだろうっていうぐらい詰め込んでいて、ツッコミどころもいっぱいです。車のシーンでは、これ以上乗れないっていうぐらい幽霊を入れて満席にしましたから(笑)」

――そういうアイデアはいつ、どこから生まれるんですか?

清水「ほかの監督の映画を観ている時に“つまんないな。僕だったらこうするのにな、あっ、これホラーに使える!”って閃くこともあるし、お笑い番組を観ている時に“いま笑っているけど、裏を返せば、これは怖いよな”って気づくこともある。誰か話し相手がいて、その人に物語などを伝えている時に出てくることもあるけれど、僕がだいたいアイデアを出して、脚本家がそれを無理なく繋いでいってくれるパターンが多いですね」

――同じことを繰り返していたら飽きられちゃいますが、かといって新しいアイデアを出し続けるのも大変ですよね。

清水「大変ですね。だから、違ったものを自分のなかにインプットしないといけないし、そのために若いクリエイターの人たちとの交流の機会も持つようにしています。同世代だけでは生まれないアイデアもありますから」

堀「ただ、斬新すぎてもつまらない場合もありますよね」

清水「あるある」

堀「セイウチ人間というのが出てくる作品もありましたね。ジョニー・デップが娘のリリー=ローズ・デップと共演した『Mr.タスク』という映画では、人間がセイウチになるんですけど、そこまで行っちゃうと『ちょっとついていけないな』と思いました」

清水「セイウチ人間?いやいや、詳しすぎでしょ(笑)。俺、その映画知らないよ!」

――そういうレアな作品はどうやって探すんですか?

堀「そういうのが好きな友だちがいて、『セイウチ人間が出てくる映画、知ってる?』って教えてくれるんです(笑)」

清水「やっぱ、若い世代の情報量の豊富さには敵わないな〜(笑)」

堀「周りにはけっこうホラーが好きな人が多いし、私も仲よくなる前に『ホラー、好き?』って聞くんです。それで『ホラー、好き』って言った子とこう(握手のポーズ)して、じゃあ、一緒に観に行こうってなることが多いですね」

清水「それで途端に距離が縮まるんだね(笑)」

堀「すごい縮まります」

■「清水監督の撮影現場も覗いてみたい!」(堀)

――清水監督が、堀さんをホラー映画で起用するとしたら、どんな役をやってもらいたいですか?

清水「(間髪入れずに)サイコパス役ですね」

堀「え〜…」

清水「言動の先がまったく読めない、ちょっとヤバい女の子。可愛くて、親しみやすいなと思って近づいたらとんでもないことになるという。そういう女性を演じてもらいたいです」

堀「でも私、ホラー映画が好きということもあって、周りから『サイコパス』って言われすぎていて(笑)。自分で自分のことが不安になっちゃいます」

清水「でも、そういう役はやってないよね?」

堀「それこそ、先日放送終了した不倫を題材にしたドラマ『サレタガワのブルー』でちょっとかじってはいるんですけど、ほかのドラマでは、死体の入ったスーツケースをただ引っ張っている不気味な女性の役もありましたね」

清水「もっとアクティブな方向にも行きたいんだ?」

堀「そうですね。犯罪に手を染めるシーンがなかったので、ホラー的な物足りなさはちょっとあるかもですね」

――堀さんは清水監督の作品に出るとしたら、どんな役をやってみたいですか?

堀「いや〜、おこがましいです。ただ、清水監督の現場は覗いてみたいですね。ファンとしては、このシーンはどうやって作っているんだろう?って気になることがいっぱいあるので、その制作の過程を見てみたいです」

清水「なるほど。でも、現場を見ちゃうと、完成した映画を観た時に怖くなくなっちゃうんですよね(笑)」

堀「知らない方がいいこともあるんですね」

清水「現場では、怖い表情で『ウワ〜』って唸っているお化け役の人をスタッフが持ち上げていたりするし、筋肉をものすごく使っているのに、そう見えないように工夫したりしているから(笑)」

堀「そういうのも好きです。可愛らしいし、愛おしく思えます」

■「僕が悔しくなるような応募作品を期待しています!」(清水)

清水「1976年のオリジナルの『オーメン』は観てる?」

堀「はい、観ました」

清水「あの映画のラストシーンで、ホラー演出のわかり易い例があるよ。墓地に立つダミアン役の男の子が振り向いてニタリと悪魔の笑みを漏らすじゃないですか?あの不気味なシーンは、事前にあの子に『絶対に笑っちゃダメだよ』って言い聞かせておいて、彼が振り向いた時にカメラの周りでスタッフが変な顔をして笑わせるという手法で撮っているんです。その我慢している顔が、あの微妙な悪魔の笑みなんですよ」

堀「スゴい!普通に演出しても、子どもはあんな顔できないですものね」

清水「そういう演出の妙をリチャード・ドナー監督はいっぱいやっていて。ダミアンの母親がテラスから落ちる時の俯瞰ショットも、彼女が立って芝居をしている台をカメラからただ遠ざけているだけなんですよね。斬新だけど、CGや合成とは違う、画面処理では出せない効果的な描写や演出も大切です」

――今回の応募作のなかにはそういうギミックを駆使したものもあるかもしれませんね。お2人は応募作品のどんなところに注目しようと思っていますか?

堀「ホラーにはやはり新しさが大事だと思いますし、観たことがないような作品と出会えるのを楽しみにしています。その人の個性とか価値観、世界観といったいろいろなものがギュッと詰まった作品が応募されてくると思うんですよね。なので、なにを伝えたかったのかな?どこを観て欲しかったのかな?というところと演出のこだわりを、演じる側の視点とホラー映画ファンの目線の両方で見られたらいいなと思っています」

清水「今回集まった選考委員の方は、堀さんと同じようにホラーが大好きだし、たくさん観てきている人たちだと思うので、選考はけっこう厳しくなるような気がします。各位で思考や嗜好も違ってくるでしょうから捉え方や判断が分かれるかも。でも、基本的にはちょっとした描写でなにをやろうとしているのか察知したり、カメラの動き一つ、音楽のあて方一つで、あっ、そっちでなにか起こるのねって見破っちゃうような人たちばかりだと思いますから」

堀「あ〜、そういうのは当ててしまいますね(笑)」

清水「バレちゃうから、それやらなきゃいいのに!って思うことが僕もけっこうある(笑)。でも、たまに映画を観る一般の方には、それくらい親切な方が良い場合もあるでしょうね。ちょっと前まで、スマホで観る『スマホラー』というプロジェクトに携わっていて。それは僕と僕が集めた13人の監督がそれぞれ5分ぐらいの短編を撮るものだったんですが、ホラーを普段撮っていない人はホラー映画もあまり観てないし、この仕掛けはバレるよっていうのがあって。だけど、別の部分でホラー思考が無いからこそ生まれる、まったく思いもよらない斬新な描写もあったり。逆にホラーが好きな人の作品は、どこかで観たような撮り方ばかりだったり。各々、好きと得意と真新しさとがバラバラだったりするからおもしろい」

堀「なるほど!」

清水「偶発性もありますね。待機していた俳優さんがたまたま見切れちゃって、意図してないところで急に映り込んでくると、それが怖かったりするんです」

堀「それは怖いです(笑)」

清水「そういう監督の元々の狙いではないことが功を奏すこともあるので、そういったところも含めて見たいし、なにかの真似だとしても、それがちゃんとその人のものになっている場合もあるから、そこもチェックしたいですね」

――清水監督は今回のオフィシャルコメントで「20年前のJホラー製作者にすがってはいけない」と言われていますが、選考委員長として、応募作にどのような期待を持っていらっしゃいますか。

清水「いち映画ファンとして、単純に優れたセンスの作品を観たいというのがまずあります。僕も作る側の人間だから、自分で自分の首を絞めているような気もしますけど(笑)、20年前のJホラー・ブームの時に出てきた僕のような監督にすがっているような業界じゃダメだろうという想いもあるし、新しい、若いセンスの監督たちはどんどん出てくるべきだと思っています。いまはプロとアマの垣根がどんどんなくなってきているし、誰でもスマホで動画が簡単に撮れちゃう。だからこそ技術の進歩ではない、人間の知恵とか個人のセンスが試されるような気がします。僕も“ウワ〜、この手があったか?”って悔しくなるような作品を観たいですね」

「日本ホラー映画大賞」の作品応募受付は11月30日(火)までとなっており、大賞を発表する受賞式は12月に開催予定となっている。

取材・文/イソガイマサト