先週末(10月1日から3日)の北米興収ランキングは、前週まで4週連続でトップを走りつづけていたMCU作品『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(日本公開中)がとうとう首位から陥落。代わりに首位に立ったのは、ソニー・ピクチャーズ配給のマーベル作品『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(12月3日日本公開)だ。

4225館で公開され、初日から3日間の興行収入は9000万ドルを突破した『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』。この数字は、これまでのコロナ禍の最高成績だった『ブラック・ウィドウ』(21)を約1000万ドル上回るだけでなく、2018年の同じ10月第1週に公開された前作『ヴェノム』のオープニング成績をも上回る好成績。

批評を集積するサイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的なレビューの割合は前作の30%から59%と大きく持ち直しており、観客からのそれは前作の81%を上回る85%と好調。前作は公開6日目で1億ドルを突破し、最終的に北米累計興収2億1351万ドルに到達しているが、今作は5日目の火曜日で1億ドル越えを達成。今後どこまで記録を伸ばすのか注目しておきたい。

2位に初登場を果たしたのは、1990年代前半には実写映画版が大ヒットしたホラーコメディをアニメ化した『アダムス・ファミリー』(19)の続編『The Addams Family2』。前作はオープニング興収3030万ドルで最終興収1億ドルを突破したが、今作はおよそ半減となるオープニング成績に。

また4位には人気ドラマシリーズ「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」の前日譚となる『The Many Saints of Newark』が初登場。2013年に亡くなったジェームズ・ガンドルフィーニが演じていたトニー・ソプラノの若き日を、ジェームズの実子であるマイケル・ガンドルフィーニが演じている。ほかに初登場作品では、先ごろ行われたカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した『Titane』が小規模公開ながら11位にランクインする健闘を見せた。

そして、北米を除く世界各国で先週末についに公開がスタートした『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(日本公開中)は54の国と地域で大ヒットを飛ばし、海外興収1億ドルの大台をあっさり突破。特にイギリスでは公開から4日間で3500万ドルを突破している模様。北米では10月8日(金)に公開されるが、「007」シリーズのオープニング記録は前々作『007 スカイフォール』(12)の8836万ドル。それを上回るシリーズ最高成績を叩きだす可能性も充分あるだろう。

文/久保田 和馬