第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス最新作が『アネット』の邦題で2022年春日本公開決定。主演のアダム・ドライバーの姿を写したシーンカットもあわせて公開された。

11人の人格を演じながら任務を遂行する主人公の姿を映しだした『ホーリー・モーターズ』(13)以来8年ぶりのカラックスの新作となる本作。製作プロデューサーも手掛けるアダム・ドライバーと、実力派のマリオン・コティヤールが主演を務め、カラックスが初の全編英語のロック・オペラ・ミュージカルに挑戦した。

原案は、ロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップバンド、スパークス。彼らがストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語を、カラックスとの出会いによって映画化へ。劇中全編を歌で語り、すべての歌をライブ録音するという両者のこだわりが詰まっているという。ドライバー演じる人気スタンダップコメディアンのヘンリーと、コティヤール扮する一流オペラ歌手のアン、そしてふたりの間に生まれたアネットによるおとぎ話を、カラックスならではの映像美で描きだしている。

なお、ドライバーは本作で初めて長編映画のプロデューサーを担当。彼は「レオスの映画だから。スパークスが作曲したミュージカルだから」、「リハーサルや⼤規模なセットを必要とするような⼤がかりなシーン、それに多くの未確定要素があったから。全部がチャレンジに思えたけど、唯⼀無⼆のものになるだろうと思ったんだ」とその並々ならぬ意気込みを語っている。

『ホーリー・モーターズ』のほか、『ボーイ・ミーツ・ガール』(88)、『ポンヌフの恋人』(92)と、話題作を手掛けてきたカラックス。彼が新たに生みだした物語は一体どんなものなのか?ぜひ劇場で見届けたい。

文/サンクレイオ翼