出世作の『ソウ』(04)をはじめ、『インシディアス』(10)、『死霊館』(13)と、数々のホラーフランチャイズを成功させてきたジェームズ・ワン。ホラー界きってのヒットメーカーとなったワン監督の最新作『マリグナント 狂暴な悪夢』が、11月12日(金)から公開される。

ワン監督自ら書き下ろしたオリジナルストーリーで「私が子どもの頃から大好きなジャンルの映画から大いにインスピレーションを得ている」と語っているように、ワン監督の“好き”が詰まったユニークな1作だ。

そんな個人的な想いも強い本作に、ひと足先に試写会で鑑賞した映画好きからは、「バカくそおもしろいのでまず観て。大興奮間違いなし」(30代・女性)などアツいメッセージが届いている。どんな作品に仕上がっているのか?すでに本編を観た人たちからのコメントと共にその魅力を紐解いていきたい。

■ ジャンル分類不可能!様々な要素がてんこ盛りの新感覚

ある日を境に、目の前で漆黒の殺人鬼“ガブリエル”が、殺人を起こすという悪夢に苛まれるようになってしまった女性マディソン(アナベル・ウォーリス)。しかもその悪夢が、現実でも起こるようになると、その謎を解くべく、マディソンは自らの秘められた過去と向き合うことに…。

正体不明の殺人鬼が神出鬼没に現れる恐怖を巧みなホラー演出で緊迫感たっぷりに描く本作。ワン監督の言葉を借りれば「80年代〜90年代初期のサスペンスのスタイルを踏襲している。ダリオ・アルジェントやブライアン・デ・パルマといったホラー映画の巨匠たちの作品に見受けられるようなスタイル」がベースとなっており、血みどろでおどろおどろしくも、どこか美しさを感じさせるような雰囲気もまた魅力的だ。

 
ホラー、サスペンスから幕を開けたか思えば、しだいに『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15)、『アクアマン』(18)でワン監督が培ったアクションまでもが加わっていく独特のテイストには、

「“ジェームズ・ワン”というジャンルだと思いました」(30代・男性)
「アクションも、ホラーも、ラブ(?)も好きなら観たほうがいい。ジャパニーズ・ホラー好きにもオススメできる」(30代・女性)
「怖かっこいい新ジャンルホラー」(20代・男性)
「時間を追うごとにいろいろなジャンルの要素がどんどん加わっていく感じがした」(20代・女性)
「いろいろありすぎて疲れた。良い意味で!アトラクションみたいだった。遊園地で1日中遊んだみたい」(20代・女性)

など、ジャンル分けできない…けどおもしろい!という好意的な声が多く寄せられた。また物語の見どころの一つとして、悪夢に疲弊するマディソンと彼女を支えようとする妹シドニー(マディー・ハッソン)の姉妹の絆も描かれる。とある事実を乗り越えた先にある“家族愛”が感動的で、以下のような意見も届いている。

「姉妹愛がすばらしかった!妹ちゃんがとてもかわいかったです。アクションあり、謎解きあり、ホラーありでてんこ盛りでした」(30代・女性)
「怖いだけじゃなく、家族の絆や愛も描かれている」(10代・女性)

怖く、かっこよくもあり、感動もできる…そこに加えて少なからずの人が感想として「笑える」と答えていたりと、とにかくカオスでオリジナリティにあふれている。だが、言っておきたいのは、様々なテイストをむやみに詰め込んだ映画では決してないということ。むしろ物語を語るうえでこれらの要素が必然だったと思わざるを得ないほど、巧妙に構成が練られている。ワンの手腕、恐るべし!

■謎の先にある事実が予想外すぎてむしろ気持ちいい!

また「めちゃくちゃ怖かったですが、推理しながら観ていると一瞬たりとも目が離せませんでした」(10代・女性)との声も上がっており、サスペンスらしく、先の展開や様々な謎を推理しながら観ていく楽しさがある点も大きな特徴だろう。

はたして謎のロングコートの殺人鬼“ガブリエル”の正体は誰なのか?なぜマディソンは殺人現場を目撃してしまうのか?マディソンの過去にいったいなにがあったのか…。映画が進むにつれて多くの謎が観客に提示され、丁寧に解き明かされていく。

「サイキックもの?ホラー?って疑いながら観ていたら、まったく予想外の展開だった」(40代・男性)
「ただのホラーじゃないからとりあえず観てほしい。観ないとわからない」(20代・女性)
「いわゆるホラーの怖さに加え、ストーリーが紐解かれるうちに驚きがあった」(20代・女性)
「ガブリエルの存在がとっても怖かった。海外のホラー映画ならではのストーリーで、驚きを超えた怖さでした」(10代・女性)

と、ひと筋縄ではいかないストーリーに翻弄されたといった意見も散見。「まったく予想外の展開で、とにかく興奮でワクワクした」(30代・女性)とのコメントが示す通り、裏切られる気持ちよさも併せ持っている。そんなネタバレ厳禁な本作だが、ヒントとして試写会参加者の言葉を借りるならば、

「『マリグナント』の意味を頭に置いて観てね」(30代・女性)
「スピード感がある。衝撃受けること間違いなし。ただのホラーじゃない。ポスターチラシビジュアルの意味がよくわかる」(20代・女性)

といったところだろうか。もちろん身を委ねているだけでも十分に楽しめる作品であることには間違いないので、あまり考えすぎずに映画を観ることをおススメしたい。

極めて独創的だが、観客を突き放さない良作なエンタメとして成り立っている『マリグナント 狂暴な悪夢』。さらに本作がR18指定となっている点も注目だ。ガブリエルの目をそむけたくなるような凶行に由来するのか?それとも別の理由なのか?しっかり怖いところもあるが、恐怖以上の衝撃が次々と押し寄せ、終いには快感に…。普段ホラーを敬遠している人こそ、ぜひチェックしてみてほしい!

構成・文/サンクレイオ翼