東宝、松竹、東映の大手3社が毎年発売しているカレンダー。ベテラン勢はもちろん、前年にブレイクした俳優が起用されることも多く、日本映画ファンからも注目を集めている。2022年版はどんな顔ぶれになっているのか?ここでチェックしていきたい。

■長澤まさみら東宝女優たちが名作絵画の世界に

まずは映画から舞台、ミュージカルで活躍する女優までが名を連ねる「2022年版東宝カレンダー」から紹介していきたい。昨年に引き続きオール東宝芸能の女優が彩る2022年版は、東京2020五輪閉会式でも注目を浴びた飯嶋久美子をスタイリストに迎え、ルノワールやモネ、フェルメールといった世界の名作絵画をモチーフに撮影された写真が並んでいる。

表紙を飾ったのは、濃い赤のドレスを身に纏った長澤まさみで、なんと18年連続というから驚き。10月の紙面は、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」風のカットとなっている。2021年は『すばらしき世界』、『唐人街探偵 東京MISSION』、『マスカレード・ナイト』とヒューマンドラマからコメディ、サスペンスと幅広いジャンルの作品で存在感を放った。

2022年も年明け早々の『コンフィデンスマンJP 英雄編』(1月14日公開)のほか、『シン・ウルトラマン』(5月13日公開)や声の出演となる『SING/シング:ネクストステージ』(3月18日公開)といった注目作がめじろ押しだ。

放送中のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でヒロインを務めている上白石萌音は、1月に猫を抱いたルノワール風の1枚として登場。2021年は映画出演こそなかったが、歌手としてツアーをこなし、紅白歌合戦にも出場するなどマルチに活躍。2022年は3月からスタートとなる舞台「千と千尋の神隠し」の主役に抜擢されている。

妹の上白石萌歌は3月で、ピンクのドレスを身に纏い、花に囲まれた華やかなショットを披露している。2021年は主演作『子供はわかってあげない』が公開。2022年もヒロインを務める『KAPPEI カッペイ』(3月18日公開)が待機中。姉妹そろってのさらなる飛躍に期待したい。

また、軽やかなドレスに身を包んだ7月の山崎紘菜は2021年に『モンスターハンター』でハリウッドデビュー、金色のゴージャスなドレス姿で12月を飾る沢口靖子は『科捜研の女 -劇場版-』で5年ぶりの映画出演を果たすなど話題を振りまいた。

■西野七瀬ら女優たちが艶やかな和服に身を包んだ松竹

続いて、映画や演劇の老舗である「松竹カレンダー2022」をチェック。女優たちが和服に身を包んでいることが特徴で、今年は美しさを咲かせる“Bloom(ブルーム)”をコンセプトに、松坂慶子、名取裕子といった大御所から若手まで花を手に持った姿を見せてくれている。

目覚ましい活躍だったのが、7月を飾り、色鮮やかな花柄の着物姿で笑顔を浮かべている西野七瀬だ。2021年は『孤狼の血 LEVEL2』でのスナックのママ役で新境地を開拓したほか、『鳩の撃退法』、『あなたの番です 劇場版』と出演作が立て続けに公開され、女優としてインパクトを放った。2022年もヒロインを務める『恋は光』が公開を控えており、さらなる活躍が楽しみなところ。

また土屋太鳳は2月に登場し、上品な白の着物姿を披露。2021年は『哀愁しんでれら』、『るろうに剣心 最終章 The Final』、『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』、『鳩の撃退法』、アニメ『アイの歌声を聴かせて』と映画だけで5本もの作品に出演。なかでも主演作の『哀愁しんでれら』では、朗らかなイメージを裏切るダークな一面をのぞかせて観客を驚かせた。現在、ヒロイン役の『大怪獣のあとしまつ』(2月4日公開)やNetflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」のシーズン2が待機中と、2022年もコンスタントな活躍を見せてくれることだろう。

落ち着いた臙脂の着物に身を包んでいる玉城ティナは、2022年に『ホリック xxxHOLiC』(4月29日公開)、『映画 極主夫道』(初夏公開)が控えるほか、WOWOWの短編映画企画「アクターズ・ショート・フィルム2」で監督に挑むことが決定しており、どんな作品を作り上げるのかも気になるところだ。

■神尾楓珠ら若手からベテランまで幅広いラインナップの東映

1957年から制作され、当初は片岡千恵蔵ら時代劇スターが登場し、その後も高倉健といった東映ニューフェイスに、美空ひばりや志穂美悦子など、男女問わず名だたる面々が名を連ねてきた東映のカレンダー。

「2022 東映スターカレンダー」もおなじみの黒木瞳、北大路欣也、小林稔侍、舘ひろしといったベテランから声優の梶裕貴までバリエーション豊かなラインナップとなっている。

若手でブレイクを果たし、初登場となったのが神尾楓珠。2021年は『樹海村』、『裏アカ』、『10年、渋谷をさ迷って A decade of roaming』、『彼女が好きなものは』に出演し、うち2作で主演を飾るなど大フィーバーとなった。2022年も『親密な他人』(3月5日公開)、『20歳のソウル』(初夏公開)、『HiGH&LOW THE WORST (続編)』(秋公開)、『恋は光』と主演を含む4作が控えており、さらに知名度が上がることになりそうだ。

さらに。2022年は『ハケンアニメ!』(5月公開)の公開が控える吉岡里帆が、2年ぶりにスターカレンダーに登場したほか、「ゼンカイザー」の五色田介人役の駒木根葵汰と「仮面ライダーリバイス」の五十嵐一輝役の前田拳太郎による2ショットなど、東映らしいラインナップとなった。

いまをときめく俳優たちが名を連ね、華やかに彩るこれらのカレンダー。まだ2022年のカレンダーを購入していないという人は、活躍中の俳優が一目瞭然の各映画会社のカレンダーを飾ってみてはいかがだろうか?

文/サンクレイオ翼