映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』(6月3日公開)の完成披露舞台挨拶・最速上映イベントが18日、丸の内ピカデリーにて開催され、アムロ・レイ役の古谷徹、ククルス・ドアン役の武内駿輔、カイ・シデン役の古川登志夫、セイラ・マス役の潘めぐみ、ブライト・ノア役の成田剣、カーラ役の廣原ふう、安彦良和監督が登壇した。

1979年放送の「機動戦士ガンダム」テレビアニメ第15話「ククルス・ドアンの島」は、ファンの間で“神回”と言われてきた伝説のエピソード。待望の映画化となる本作について古谷は「スクリーンに15歳のアムロが帰ってきました!」と笑みを浮かべ「こんなにうれしいことはない!」とアムロになりきり挨拶。感激した様子で「一気に43年前のファーストガンダムに戻った気持ちです」と語っていた。

ガンダムといえば、ブライト・ノアに殴られたアムロが「親父にもぶたれたことないのに」と叫ぶ名台詞がある。この日のイベントでは、40年ぶりに描かれるこのシーンが一部上映された。このシーンへの感想を聞かれた古谷は「ゲームなどで毎年、このセリフを収録しているので、40年ぶりというよりも、43年間ずっとぶたれっぱなしです(笑)」とニッコリ。大きいスクリーンで発見したこともあったようで、「1発目に殴られたあと、手すりのところに後頭部をぶつけていますよね…」と心配の様子。安彦監督が「ラバーを貼ってあるので大丈夫です」とすかさずフォローすると古谷は「よかった」と胸をなでおろしていた。

本作の見どころについて武内は「ファーストガンダムから応援してくださった方には、たまらない演出がところどころあります。ファーストガンダムを知らない人でも、“このシーン、観たことある”と楽しめる部分もたくさんあります。これまでのおいしいところを持ってきつつ、きちんとブラッシュアップされている演出方法がすばらしい!」と熱弁し、ファーストガンダムを知っている人も知らない人も、みんなが楽しめる映画だと説明し、バランスの配分についても絶賛していた。

シャア・アズナブルが登場することも話題となっている本作は、回想シーンなどで名場面がたくさん登場する。「回想シーンをいっぱい入れていい」と言われていたことを明かした安彦監督は「コンテを描いたら2時間を超えてしまいました」と苦笑い。「たくさん入れたかったけれど、だいぶ削りました」と制作過程を振り返った。安彦監督の「思い残すことはない。これで最後かもしれない」との発言が話題になっていることにも触れ、「“最後”と言って、お客さんを呼ぼうとしているわけではありません(笑)」と前置きし、「自分の年齢を考えたら最後だろうと思います。年を取らなければ気は変わるかもしれません。ただ、ファーストガンダムに関しては、思い残すことはないというのは本音です」と想いを明かしていた。また、本作の見どころについては「BGMなどオールドファンは感涙ものだと思います。意図してアレンジして使っていただきました」とおすすめしたところで「まだしゃべっていいのかな?」とおすすめポイントを語り出したら止まらない、という様子で微笑んでいた。

潘は本作に登場する20人の子どもたちの愛くるしさ、尊さを見どころとし、それぞれの声は担当していることに触れ、「大人では演じられない、とても素敵なものが詰まっています」と微笑みながら、いま観るべき映画であり、未来にも続く物語であると付け加えた。「おすすめポイントばかり!」と強く語った古川は「愛するものを守ること、すべてのガンダムに通じるテーマが、この映画に凝縮されています」と見どころだらけの作品であると解説した。

古谷が「ストーリーもすばらしいし、モビルスーツの戦闘シーンは迫力があって美しいし、かっこいい。あとは、アムロがかわいいです!」とニコニコ。成田は、古谷の声が変わらないことに触れ、さらに「古川さんはますます若返っていると思えるくらい。そして、武内くんは見た目はこんなに若いのに、重みがあってとてもすばらしい!」と声優陣を絶賛していた。この成田の発言に古谷が「ブライトもかわいいよ」と褒めると武内は「今回、かわいい表情もあります」とイベント後の上映を楽しみに待つファンに向け、期待をあおるコメントで盛り上げた。

本作で本格的な声優デビューを果たした廣原は「ファーストガンダムのすべてが詰まっています」と微笑み、子どもたち一人一人の表情、性格の違いも楽しめるポイントとし、「ガンダムは迫力があって圧巻です」とおすすめした。

イベント最後に古谷は「大好きな15歳のアムロをもっと演じたいです!」と力強く語り、「そのためにも皆さまのお力をお貸しいただいて、さらにまたアニメ化されたらうれしいなと思っています」と次回作への意気込みを見せていた。

取材・文/タナカシノブ