1986年に日本で公開され、社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した『トップガン』。36年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』(5月27日公開)の“胸熱”吹替声優イベントが5月18日に神楽座で開催され、日本語吹替版で、主人公マーヴェリックを演じる森川智之、マーヴェリックの亡き親友グースの息子、ルースター役を演じる宮野真守、吹替演出家の依田孝利が登壇。声優になる前に『トップガン』を観て、感動のあまり「俺はマーヴェリックだと思って映画館を出た」という森川が、実際にマーヴェリックになれた喜びをあふれさせた。

本作は、超精鋭パイロット養成校トップガンの訓練生の青春を描いたスカイ・アクションの続編。困難な任務に直面したベスト・オブ・ザ・ベストのパイロットたちの元に、伝説のパイロット・マーヴェリックが教官として赴任する。

「声優としてのキャリアが37年目に入った」と切りだした森川は、「映画館で声優になる直前に『トップガン』を観て、トム・クルーズ、かっこいい!と。俺はマーヴェリックだと思って映画館を出た。MA-1もどきのジャンパーを着て、レイバンもどきのサングラスをして、カワサキのバイクは持っていなかったので、自分の自転車で国道1号線を走っていた記憶があります」とマーヴェリックになりきるほど『トップガン』に憧れたという。「『俺はマーヴェリックになるんだ』と思って、36年経ったら願いがかなうんですね!」と興奮気味に続けると、宮野と一緒に「夢はかなう!」と声を揃えて、大きな笑顔を見せていた。

宮野も「正式な続編がいま作られるなんて、すごいことですよ。まさか『トップガン』に携わることになるなんて、思ってもみなかったです」と夢のようだといい、前作公開時は「2歳くらい」だとにっこり。「大人になってから観て、また今回改めて観させていただいた。トムがとにかくかっこいい。前作の男同士の友情などが今回もしっかり受け継がれている。そしてまた、ここの関係が因縁めいている。バチバチですよ」と続編ではマーヴェリックとルースターの関係性にも注目してほしいと話す。続編での見どころに話が及ぶと、森川は「前作からつながっている。もう映画が始まったら、涙が出てくる」と冒頭から感動しっぱなしだったそうで、「トムは、このためにここまでやってきたと言っても過言ではないくらい」としみじみ。「(前作にも登場したキャラクター)アイスマンが出てくるところは、ハンカチじゃない。バスタオルが必要。本当に涙が止まらなくらい感動します」「どのシーンを切り取っても画になる」と熱弁していた。

また依田は「自分の思うような人を集められた。パイロットの方々だけでなく、そのほかのキャストの方々もベストなメンバー。エド・ハリスが出ているんですが、菅生(隆之)さんにお願いできたことは本当にうれしかったです」と日本語吹替版にもベスト・オブ・ザ・ベストの声優陣がそろったと胸を張った。アフレコでは「ミス1回につき、腕立て1回」と劇中を彷彿させるようなルールを課したそうだが、森川は「僕はノーミスで」と腕立てをすることはなかったとのこと。宮野は「腕立てをしました。パンプアップして帰りました」と楽しそうに振り返っていた。

演じる上でのこだわりについて、森川は「マーヴェリックがどのように歳を重ねていったのかなというところも楽しみなところ。自分自身も歳を重ねてきたので、うまく自分の歳の重ねかたと並行させて、マーヴェリックとしてのお芝居に活かせたらなと思っていました」と吐露。「僕も『トップガン』のファンだし、トムのファンだし、みんなが受け入れてくれて、楽しんでもらえるものにしないといけないなという想いは、とても強かったです」と明かす。「トムが大切に大切に、長い年月温めてきた『トップガン マーヴェリック』。私と一緒に、皆さんも感動しましょう!胸熱です!」と力強くアピールしていた。

取材・文/成田おり枝