社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した『トップガン』の36年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』の大ヒット報告舞台挨拶が6月4日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、日本語吹替版の声優を務めた森川智之(マーヴェリック役)、宮野真守(ルースター役)、武内駿輔(ボブ役)が登壇。森川が、約4年ぶりの来日を果たしたトム・クルーズと対面し、特別な時間を過ごしたことを明かした。

本作は、超精鋭パイロット養成校トップガンの訓練生の青春を描いたスカイ・アクションの続編。困難な任務に直面したベスト・オブ・ザ・ベストのパイロットたちの元に、伝説のパイロット・マーヴェリックが教官として赴任する。

冒頭で、森川は「どうも、トム・クルーズです」と挨拶して周囲も大笑い。「名だたる先輩方との共演。緊張した」という武内が、「共演した方からも『ボブの吹き替えよかったよ』とおっしゃっていただけた」と喜ぶと、宮野が「ボブの顔がだんだん武内くんに見えてくる」、森川も「“顔キャス”だったんじゃない?メガネかけてくればよかったのに!」と顔が似ているからキャスティングされたのではないかと武内をいじり倒すなど、息ぴったり、笑顔いっぱいにスタートしたこの日の舞台挨拶。

森川は「心強かった」と日本語吹替版にもすばらしいキャストがそろったことに、感激しきり。武内が「(劇中では)トムの想いに乗っかったり、受け継ぐような形で、若手の俳優たちがチャレンジしていた。僕らもいろいろな世代の人間でできた」と吹替版チームについて触れると、森川は「この映画のテーマは、継承。次につなげるという意味でも、吹替版のキャストも世代がしっかりと分かれていてよかった。僕も吹替版を観て、泣きました。おじさん代表として(笑)」と映画のテーマと重なるものがあったという。続けて宮野は「若い人が観ても、熱くなる映画。若手が大人に対して、どういう想いをぶつけるのかが描かれている」と本作の魅力を語っていた。

トム・クルーズが来日を果たし、5月24日には横浜港大さん橋国際客船ターミナルでのジャパンプレミア、TOHOシネマズ日比谷でのプレミア試写会に、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーと共に登壇した。クルーズやブラッカイマー、そして公私共にクルーズと親しくしている通訳の戸田奈津子と一緒に、森川もプロモーション活動に同行していたそうで、「トムには、日本が特別な国だという想いがある。皆さんに対するすばらしいファンサービスがあり、横浜では花火を打ちあげてくれた。その後の試写会では、普通だったら舞台挨拶をしてお別れになるところ、トムが『一緒に映画を観よう』と。僕らは、本当にびっくりした。僕と戸田さんは席を用意していただいていたんですが、トムとジェリーも『一緒に観よう』と言って本当に観た。参加された方いますか?」と観客に呼びかけた。

手を挙げたファンに向かって「びっくりしました?一緒にトムと映画を観られたんですもんね」と微笑んだ森川は、「戸田さんも『いままでトムと長いこと付き合ってきたけれど、一緒に映画を観たのは初めてだ』と言っていました。それくらい日本のファンに対する想いは熱い」と熱弁。「コロナ禍ということもあって、2年待たせてしまったということもあり、その想いがぎゅっと込められている来日だった」と伝説の一夜を興奮気味に振り返った。さらに「別れ際には『また来年ね』と話してくれて、それもすごく楽しみ。この映画はトム・クルーズが36年も温めてきて、キャリアも含めたすべてが濃縮された、最高の映画。本物を追求しているトム・クルーズならではの映画」と心を込めながら力強く語り、拍手を浴びていた。

またこの日は、6月8日に39歳の誕生日を迎える宮野に向けて、本作で演じたルースターをイメージした特製の誕生日ケーキがサプライズで贈られる場面も。「すごい!やったぜ!全部食べていいの!?」と大喜びしつつ、「最近こういうのに慣れていなかったので、本当にびっくりしました」と照れながら目を丸くした宮野。「声優界の“マッハ10”を目指します。限界を超えて行きたい」と茶目っ気たっぷりに映画とかけて宣言すると、森川は「声優界を引っ張っていってください」とエールを送っていた。

取材・文/成田おり枝