累計発行部数100万部を超える湊かなえの同名小説を映画化する『母性』(11月23日公開)にて、母親のルミ子役を戸田恵梨香が、娘の清佳役を永野芽郁が演じることが発表され、あわせてポスタービジュアルと特報映像も解禁となった。

興行収入38.5億円を記録した『告白』(10)など、数々の傑作を生みだしてきたベストセラー小説家の湊かなえが「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」とまで語った渾身の原作を、『余命1ヶ月の花嫁』(09)の廣木隆一監督がメガホンをとり映画化する。

母性を持てず娘を愛せない母親と、母性を求め母に愛されたい娘。映画化発表時から、主役となる母と娘を誰が演じるのか話題となっていた本作だが、昨年ドラマ「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」(日本テレビ/21)の先輩後輩役で息の合った掛け合いを見せていた戸田と永野が、本作ではまったく新しい母と娘の物語に挑戦する。さらにキャストでは、ルミ子の実母で“お上品なママ”役を大地真央、ルミ子の夫の母“で口が悪すぎる義母”役に高畑淳子が決定し2人の狂気の母親を怪演。またルミ子の夫〝無関心父″役を三浦誠己、ルミ子の親友〝わけ知り顔女″役を中村ゆり、ルミ子の義妹〝依存しすぎ娘″役を山下リオらが演じる。

クランクアップ時に、本役について「今までの役でずば抜けて難しかった」と語っていた戸田。永野については「真っ直ぐな目からは清佳を彷彿させる強さと説得力があり、すんなり溶け込む姿を見て、益々私を勇気づけてくれました。本当に頼れるペアです」と語っており、いっぽうの永野も戸田について「ルミ子を演じている時の雰囲気は普段のお人柄とは全く違って、間近で見ていて圧倒されました。私が疑問に思うことまでも一緒に解消してくれる心強すぎる方でした」と、お互いへの信頼関係をのぞかせている。

あわせて解禁された特報映像では、戸田演じるルミ子の「愛能う限り、娘を大切に育ててきました。」という告白めいたセリフとともに、地面に横たわる女子高生の姿とネット上の高2女子死亡記事が映しだされる。そして1つの事件が、母(戸田)と娘(永野)それぞれの“2人の証言”で語られていく。

またあわせて解禁されたポスタービジュアルには、清佳の首に手を添えながら、後ろで悲しみとも怒りともとれる表情を浮かべるルミ子の姿が印象的なビジュアルに。
この母娘に果たして何があったのか?そして、タイトルの「母性」が意味するものとは…?物語の行方と共に、娘を愛せない母親の複雑かつ危うい姿を熱演する戸田と、母に愛されない娘の揺れ動く感情を繊細に演じる永野の母娘役に期待が高まる。

<キャストコメント>

●戸田恵梨香(ルミ子役)

「(オファーを受けた経緯)私自身の年齢や経験を考えると娘の清佳に近く、ルミ子を演じるには演技力含め全ての要素が足りないと感じました。素直にその気持ちを伝えたところ、作品の構成から役についての事や目的、目標、そして何故私なのかをとても丁寧に説明して頂きました。その熱い想いを一緒に背負いたいと思い、お引き受けしました。

(役柄への思い、役作りについて)ルミ子は母への想いが強く、母の世界の中で生きている女性です。脚本のト書きに『母と似た格好をしたルミ子』と書かれていたので、クランクインする前に母役の大地さんの声や喋り方、佇まいを目に焼きつける事が唯一ルミ子に近づける方法でした。ルミ子自身が自分に気づいていないところもあり、試行錯誤を続けましたが本当に難しい役でした。芝居には正解がないと言われていますが、未だに探している自分がいます。もうクランクアップしたのに。笑

(永野芽郁との共演の感想)透き通る肌や目、心には『支えてあげたい』『守ってあげたい』と思わせる力があり、私個人の母性が邪魔をしてとても苦労しました。笑 とは言ったものの真っ直ぐな目からは清佳を彷彿させる強さと説得力があり、すんなり溶け込む姿を見て、益々私を勇気づけてくれました。本当に頼れるペアです」

●永野芽郁(清佳役)

「(オファーを受けた経緯)戸田恵梨香さんと共演できること。湊かなえさんの作品に出演できること。
それが私の中の決め手でした。

(役柄への思い、役作りについて)脚本を読んで『難しいな、どうしようかな』と思いました。清佳とルミ子は親子なのに、私の知っている親子像とは違って戸惑いましたが、清佳の内側にある強さや、母に対しての思いを自分なりに考えながら撮影に挑みました。完成作を観た今でも、清佳の解釈は合っていたのだろうかと不安に思うところはありますが…母と、自分と、向き合い続けた撮影期間でした。

(戸田恵梨香との共演の感想)今作で初めて共演させていただけることになり、とても嬉しかったです。
ルミ子を演じている時の雰囲気は普段のお人柄とは全く違って、間近で見ていて圧倒されました。
私が疑問に思うことまでも一緒に解消してくれる心強すぎる方でした。戸田さんの役と向き合う姿を見て、私自身とても影響を受けました。またお芝居をしている戸田さんを間近で見たいです!」

文/富塚沙羅