日本をはじめ、世界94か国で”今日の総合TOP1”を獲得するという当時のNetflix史上最大の記録を出した、大ヒットシリーズ「イカゲーム」。一世を風靡したシーズン1配信から約1年、ついに待望のシーズン2の制作決定が公式に発表された。

“イカゲーム”とは、韓国の子どもたちなら誰もが遊んだことのある、陣取り合戦遊びのこと。そんなタイトルを掲げる本作のシーズン1では、“だるまさんが転んだ”を思わせるゲームや型抜きなど、”昔ながらの子ども遊び“でありながら、実は脱落=即死となる命がけのサバイバル・デスゲームに、年齢も境遇もバラバラな456人が、456億ウォンの賞金を懸けて挑む様が描かれた。主人公のソン・ギフン(イ・ジョンジェ)は、ライバルであり、時には仲間でもあるほかの参加者と共にこの究極のゲームに挑み、黒幕の正体にも迫っていく。

2021年9月17日に、配信開始後4週間で1億4200万世帯が視聴するなど、旋風を巻き起こした本作。アカデミー賞の前哨戦ともいわれる放送映画批評家協会賞のテレビ部門で、作品賞、外国語作品賞、主演男優賞へノミネートし、先月開催された“韓国のゴールデン・グローブ賞”こと百想芸術大賞では、OTTオリジナル作品としては同賞において初となる大賞受賞という歴史的快挙を成し遂げた。

解禁されたシーズン2のビジュアルは、「イカゲーム」のシンボルマークとも言える「○△□」のマークと、ヨンヒ人形(“だるまさんが転んだ”を思わせるゲームで鬼役だった少女のロボット)らしき顔、その目に「2」と光る数字が描かれたイラストのみ。言葉を使わなくとも「イカゲーム」の続編であることが一目でわかる、まさに本作だからこそ成立するインパクトのある仕上がりだ。

シーズン1に出演したキャストたちも、それぞれが大ブレイクを果たしている。無職で借金まみれの主人公ソン・ギフンを演じたイ・ジョンジェは、これまでのキャラクターとのギャップが話題となり、「イ・ジョンジェ」というワードの検索数が世界中で急上昇するなど一躍時の人に。第75回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングでは、初監督作品『HUNT』も上映され好評を得るなど、さらなる才能の飛躍を見せている。
また、イカゲームを勝ち抜くためギフンの仲間となる女性、セビョクを演じたチョン・ホヨンは、本作がドラマデビューながら、全米映画俳優組合賞(SAG賞)のドラマシリーズ部門の女優賞を受賞し、実力を証明した。その後“ホヨン”に改名すると、『ゼロ・グラビティ』(13)や『ROMA/ローマ』(18)を手がけた名匠、アルフォンソ・キュアロン監督のApple TV+シリーズ「Disclaimer」への出演も確定。アメリカの新作映画『ザ・ガヴァネス』での主演も控えるなど爆発的な人気を得ている。

前作に引き続きシーズン2のメガホンを取るファン・ドンヒョク監督は、シーズン1のファンへ感謝を述べると共に「まもなく、ギフンが帰ってきます。フロントマンも帰ってきます。スーツ姿のめんこ男にもまた会えるかもしれません。ヨンヒのボーイフレンド、チョルスも登場します。まったく新たなゲーム、そして最高の物語をご用意して、皆さまをお待ちしています」とコメント。現状ではキャスト陣は未定だが、シーズン2にあたり、イ・ジョンジェやフロントマンを演じたイ・ビョンホンの姿などを再び目にすることができるのか、さらなる期待感をあおった。

シーズン2ではどのようなゲームが待っているのか、また、残虐なゲームを動かす真の黒幕は誰なのか。世界が熱望した物語の再始動に、期待が高まる!

文/荒井 南