『君の名は。』(16)と『天気の子』(19)に続く、新海誠監督の3年ぶりの最新作『すずめの戸締まり』(11月11日公開)。このたび本作のヒロインである岩戸鈴芽(すずめ)役の声優を、原菜乃華が務めることが発表された。

本作は日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女すずめの解放と成長を描いた冒険物語。九州の静かな街で暮らす17歳の少女すずめは、扉を探しているという旅の青年と出会う。彼の後を追って山中の廃墟で見つけたのは、取り残されたようにぽつんと佇む古ぼけた扉。やがて日本各地で次々に扉が開き始め、すずめは不思議な扉に導かれるようにして、“戸締りの旅”を始めていく。

このたび1700人を超えるオーディション参加者のなかからすずめ役に選ばれた原は、2003年生まれの18歳。幼少期から子役として活躍し、2021年10月から半年間にわたって放送された日本テレビ系ドラマ「真犯人フラグ」では、西島秀俊演じる主人公の娘役を好演。2022年4月期のフジテレビ系ドラマ「ナンバMG5」では間宮祥太朗演じる主人公の妹役を演じるなど、話題作への出演が相次いでる。

今作がアニメ声優初挑戦となる原は、以前から大ファンだった新海監督から直接すずめ役に決定したことを伝えられ号泣。「不安やプレッシャーも大きいですが、監督はじめスタッフキャストの皆様と一緒に、岩戸鈴芽として、喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、たくさん悩み考え成長していけたらと思っています」と抱負を語った。また新海監督も「感情と声の距離が誰よりも近い」と原の演技を高く評価し、「分厚い雲が吹き払われた瞬間のような眩しくて鮮やかな感情をたっぷり与えてくれるはずです」と期待を寄せている。

『君の名は。』では上白石萌音、『天気の子』では森七菜がヒロインを務め、その後ブレイクを果たしている。新海作品の新たなヒロインに決まった原は、唯一無二の“新海ワールド”のなかでどのような物語を紡いでいくのか。今後も本作から届けられる新情報に注目していきたい。

<コメント>

●原菜乃華(岩戸鈴芽役)
「いまもまだ夢なんじゃないかと気持ちが落ち着きません。中学1年生の夏、新海監督の作品を初めて映画館で観た時の、あの一生忘れる事の出来ない胸が震えるような感動を、まさか自分が届ける側になるなんて、まったく実感が湧きません。でもなにか物凄い事が動き始めたような感覚に、いまは目の前がキラキラ輝いています。

『すずめの戸締まり』は、いまの世の中で少しずつ薄れてしまった、人と人との繋がりや温かさ、本当に大切なものに気付かせてくれる物語だと思います。映画館を出た時、目に映るすべてが前より鮮明に輝くような、自分の周りの人たちも、自分の事も、大切にしたいと思えるような素敵な作品です。新海監督作品の大ファンであるが故に、不安やプレッシャーも大きいですが、監督はじめスタッフキャストの皆さまと一緒に、岩戸鈴芽として、喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、沢山悩み考え、成長していけたらと思っています」

●新海誠監督
「感情と声の距離が、誰よりも近い。それが原菜乃華さんの稀有な才能だと思います。分厚い雲が吹き払われた瞬間のような眩しくて鮮やかな感情を、原さんならばすずめにたっぷりと与えてくれるはずです。それがいまから楽しみでなりません」

文/久保田 和馬