『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー賞監督賞を史上最年少で受賞したデイミアン・チャゼルが、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらを迎えて贈る最新作『バビロン』の日本公開日が2023年2月10日(金)に決定。このたび、本作の新予告編が解禁となった。

ゴールデンエイジ(黄金時代)と呼ばれた1920年代のハリウッドを舞台に、サイレント映画からトーキー映画へと移り変わるなかで、富と名声、野心に彩られた映画業界で夢を叶えようとする男女の運命を描く本作。楽曲は、現在もCMなどで流れている『ラ・ラ・ランド』の名曲を作曲し、第89回アカデミー賞作曲賞、歌曲賞を受賞したジャスティン・ハーウィッツが担当した。

解禁となった新予告編の冒頭では「ハリウッドで成功するには上品さが大切」と語るピットを尻目に、両手で花火を散らしながら「朝までパーティーよ!」とはじけるマーゴットという、対照的なテンションの2人が。1920年代、目覚ましい発展を遂げる映画業界の最高峰=ハリウッドでの成功をつかみとろうと、夢を追うツワモノたちがギラギラしたどん欲さを隠すことなく体当たりで挑んでいく姿が映しだされている。意気投合した新鋭女優ネリー(ロビー)と、ハリウッドに夢を抱きやってきたマニー(ディエゴ・カルバ)が手を組み、まばゆいばかりの映画の世界へと飛び込むと、サイレント映画での大活躍で業界を牽引してきた大物ジャック(ピット)との出会いによって、運命がさらに大きく動きだす。

なりふりかまわずトップを目指す潔さと、クラシックな衣装を見事に着こなす美しさを兼ね備え、特別な才能も放つネリーは、ジャックやマニーをはじめ、多種多彩なパフォーマーから威厳たっぷりの有力者までも魅了していく。後半にたたみかけるショットの数々に目を凝らすと、まだまだ謎に包まれたままのシーンも多いが、歴史を変える新スターへと駆け上がるネリーたちの姿に心を鷲づかみにされる。ゴージャスかつクレイジーな世界で、欲望と思惑がうずまくなか、トーキー映画という革命の波が押し寄せ、彼らの夢をつかむ覚悟が試されていく。果たして3人が迎える結末とは。

また、ジャスティン・ハーウィッツ作曲のオールドファッションとニューエイジが融合したような小気味よいジャズミュージックが、エモーショナルな展開にますます拍車をかける。まさに夢と音楽にあふれる極上エンタテインメントの到来を予感させる予告編となった。

完成した本作を一足早く鑑賞した、ハリウッドの目の肥えたジャーナリストや観客たちからは「すごい映画でした!映画へのラブレターですね。デイミアン・チャゼルの最高傑作!」「監督のデイミアン・チャゼルは彼の代名詞である音楽性と動きを作品全体に盛り込んだ。ジャスティン・ハーウィッツの音楽は音の洪水のようだった」「贅沢かつ退廃的で、全部ひっくるめて楽しく、すばらしかった。マーゴット・ロビーはこれまでで1番の最高の演技を見せている!」と、早速SNSを中心に熱い感想が飛び交い、本年度賞レースの目玉として大注目されている。

映画を愛し、映画に愛されるチャゼル監督が、ハリウッドへの夢と情熱を余すことなく詰め込んだ渾身の1本『バビロン』を、早く大スクリーンで体感したい。

文/山崎伸子