エミー賞最多受賞記録を誇るHBO製作の大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。待望の最新シリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ:第七章:氷と炎の歌」の放送がスタート!ジャパン・プレミアのために来日した、ブラン・スターク役のアイザック・ヘンプステッド=ライトにインタビューを敢行した。

アイザックが初めて「ゲーム・オブ・スローンズ」に出演したのは、11歳の時。当時はこんなにも世界中で大旋風を巻き起こすとは想像していなかったと言う。

「僕はもちろん、ほかの誰も予想できなかったよ。最初はパイロット版のエピソードを作って、それがシリーズになるかもわからない、お蔵入りになるかもしれない状態だった。だからシリーズ化が決定した時には、みんなで大喜びしたよ。二章が決まってまた喜んで、三章ですごい人気が出て、四、五、六章と規模がどんどん大きくなっていった。皆さんが楽しんでくれているみたいで、すごくうれしいよ」

アイザックは東京以外に、シンガポール、トロント、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンティエゴなど、プロモーションで各国を回ったそう。七大国を治める王の座を巡った壮絶な物語が、国境を超えて受け入れられている理由を、彼はこう分析する。

「『ゲーム・オブ・スローンズ』はテーマがすごく壮大で、いろんなことが起こる物語。ある特定された場所や時代、文化ではなく、ある意味、誰も知らないことを描いている。だからこそ、すべての人が公平に参加できるんだと思う。例えばアメリカの病院で起きているとなると、ある特定された非常に狭いものになって、アメリカだから日本の人は入り込みにくくなる。逆に日本のどこか特定されたものになると、アメリカやほかの国の人が入り込みにくくなってしまう。でも、誰も知らないものだからこそ、みんなが入る込むことができる世界なんだ」

ついにスタートした第七章。アイザック演じるスターク家のブランはどんな活躍を見せるのだろうか?

「ブランは三つ目の鴉になっていて、(ホワイト・ウォーカーの脅威から国を守るための巨大な氷の)壁まで行く。彼はジョン・スノウやホワイト・ウォーカーなど、いろんな情報を持っている。それを間違った人に伝えると大変なことになってしまう。だからその情報を正しい人に伝えようと使命感に燃えるんだ。ある意味、今回は新しいキャラクターのよう。時間も場所もいままでとまったく違うところへ行く。混沌とした世界でも、ブランは賢者のように冷静なんだ。これが(第一章の1話で)塔から突き落とされた時からの彼の運命だったと感じているよ」

米国エンタメ誌では、ジョン・スノウ、サンサ、アリア、ブランの4人が並んだショットが掲載されていた。悲運に見舞われた続けたスターク家の子どもたちが、ついに全員結するのでは!?期待に胸を膨らませてアイザックに尋ねてみると…。

「あれは単なるフォトシュートだよ(笑)。もしスターク家の子どもたちが再会したとしても、みんなあまりにも違う方向に行ってしまっている。アリアはもう忍者のような殺人鬼だし、サンサはある意味、政治家。ブランも変わり者な魔法使いのよう。これで出会ったところで、楽しいものにはならないかもしれないね」

「具体的にどのキャラクターが活躍するなど、名前を挙げることはできないんだ」と申し訳なさそうに言うアイザックだが、第七章の展開に繋がるヒントを教えてくれた。「いままでそれぞれの世界、それぞれの地域にいた人々が、みんなどこかの地域とコネクションで繋がるなどして、今回はウェスタロスに集結するんだ。一番の肝は“コネクション”だよ」

次の第八章で完結を迎える本シリーズ。「まだなにもやっていないし、(撮影が)いつから始まるかもまだわからないんだ」と明かしたアイザックに、今後の俳優としての展望を聞いた。

「自分は演じる役にすごくこだわりを持つほう。スーパーヒーローものやブロックバスターものよりも、メッセージ性のあるアートハウス系の作品が好き。そういう作品に出てみたいな。監督についても、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥや、フランスのアニメーション監督シルヴァン・ショメなど、美しいショットを撮る人が好きだね。でも、『アイアンマン』を観たりもするんだよ!」【取材・文/Movie Walker編集部】