世界中で大ヒットを記録した『インデペンデンス・デイ』(96)や『GODZILLA』(98)など、これまで幾度となく地球を壊滅の危機に追い込んできた“破壊王”ローランド・エメリッヒの右腕として、世界中の人々をパニックに陥れた陰の立役者ディーン・デヴリン。

彼が初めてメガホンをとったディザスター・アクション大作『ジオストーム』(18年1月19日公開)から、とんでもないクリスマスプレゼントが届けられた。それは、インド最大の都市・ムンバイを複数の竜巻が同時に襲いくる、見たこともない恐怖をとらえた衝撃映像だ。

世界の天候をコントロールする衛星“ダッチボーイ”が、ある日突然に大暴走を始め、世界各地に不可解な異常気象を引き起こす本作。衛星のすぐ真下に位置していたムンバイでは、突如として超大型の竜巻が発生し、平和な市場に迫り来る!それだけではない、その巨大竜巻はひとつではなく、大量に発生してムンバイの都市を完全に覆い尽くそうとしていたのだ。

これまでハリウッドでは多くのディザスター映画が作られてきたが、本作はそのすべてを一本に集約したようなスケールと言っても過言ではない。たとえば竜巻を描いた映画といえば、ヤン・デ・ボン監督の傑作『ツイスター』(96)や、ジェームズ・キャメロン監督の右腕として活躍してきたスティーヴン・クォーレ監督の『イントゥ・ザ・ストーム』(14)も記憶に新しい。しかし、そんな他のディザスターパニックでは体験できなかった、未曾有の事態が次から次へと起こり続け、観客に息つく暇さえも与えないのだ。

デヴリン監督は、本作をエンタテインメント作品だと明言しながらも「昨今の世界的な異常気象はみんなが考えるべきテーマだ」と語る。「願わくば、気象コントロール衛星を使わないと地球が救えないという状態になる前に、温暖化をせき止めたい。そういうメッセージとして受け取ってほしい」と、ディザスターパニック映画の裏には深いテーマが込められていることを明らかにした。

また、主人公ジェイクを演じるジェラルド・バトラーも「人類が一緒になって暴走を食い止めるというコンセプトが超エキサイティングで刺激的なんだ。考えただけで鳥肌が立ったよ」と、パニック映画には欠かすことのできないドラマ性も備えていることをほのめかした。

もちろん、発生する異常気象はこれだけではない。突然の寒波に襲われるリオデジャネイロをはじめ、熱波や地割れ、洪水に雷と、まさにフルコース。圧巻の映像を劇場で目撃してほしい!(Movie Walker・文/久保田和馬)