伝説のポップグループ、ABBAの名曲で彩られた大ヒットミュージカル映画『マンマ・ミーア!』(08)。その10年ぶりの続編となる『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』がついに本日公開となった。

前作よりもさらに母娘の絆が深く描かれた本作。米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では80%(8月23日現在)という高評価を得ており、その完成度の高さはお墨付きだ。

「母娘で観たい映画」の代表作である本作にちなみ、母娘を演じるアマンダ・セイフライド、リリー・ジェームズ、シェールの3人に、ロンドンで行われたワールドプレミアの際にインタビューを行い、「お母さんと観た思い出の映画」を聞いた。

「私は前作の大ファンで、とても圧倒された。前作は母と一緒に観たので、本作もきっと母と一緒に観るでしょうね」と語るのはリリー・ジェームズ。

一方、シェールは「母がクラシック映画のファンだったので、小さい頃から白黒映画を観せられていたの。『ミルドレッド・ピアース』(45)を観たのを覚えている。ちょっと暗い映画だったけれど、とても良かった。母と古い映画を観た経験に、いまでは言葉では言い表せないほど感謝しているの」と、それぞれが母と観た思い出の映画を楽しげに語ってくれた。

アマンダ・セイフライドに本作を誰と一緒に観たいかと聞くと、「もうすぐ母の誕生日なの。だから母と2人だけで観るわ。帽子とかつらを被ってね(笑)。ワクワクするわ!」と話し、1児の “母”となったいまでも、“娘”として本作を観たいという気持ちをあらわにした。

一方、前作から続投したアマンダに、前作から10年が経っていることについて尋ねると「10年後に作品に戻るというのはとてもすごいことよね!」と興奮ぎみに話す。「私達がクロアチアにやって来て現場入りするまでに、リリー達は既にかなりの部分の撮影をこなしていたから、撮影全体のトーンができていた。みんなが温かく居心地を良くしてくれていたから、安心して現場に入っていくことができたわ。私達はまさに絶妙なタイミングで、お互い対等な立場で支え合えたことにとても感謝しているの」と、続投したキャスト、今作からのキャストがアンサンブルを生んだ本作の現場について語った。

対して、今作からの参加となったリリーは、大女優メリル・ストリープが演じたドナの若き日という大役を、どのように自分のものにしていったのだろうか。

「ドナ・シェリダンは誰からも愛される類まれな女性で、すばらしいキャラクターなのだけれど、メリルもまた、それらすべてが当てはまる人なの。彼女が演じるドナは、彼女そのものだった。だから前作を何度も観て、メリルがどう動くか、特徴を体現しようとした。そうすれば、私が演じるドナが後にあの女性になっていくのだと、観ている人に信じてもらえると思ったの」。

そしてこちらも今作からの登場となる、ポップミュージック界の大御所、シェール。キャストの誰もが、彼女が現場入りした時に『エネルギーを感じた』と話すほど、その存在感は絶大だ。彼女はどんな気持ちでセットに足を踏み入れたのだろうか。

「私以外のみんなはそれまでの撮影でずっと一緒だったし、私が演じるルビーは誰からもあまり好かれていないキャラクターだったから、正直怖かったわ(笑)。とても緊張したのだけど、みんな私に優しくしてくれて、特にメリルは、大道具の影で私が歌うのを見ていてくれたのよ!あとで知ってうれしかったわ」と、大スター同士の知られざるエピソードを明かす。

このようなキャスト達のアンサンブルはもちろん、本作の大きな見どころである、魅力あふれるミュージカルナンバーにも注目だ。彼女たちにお気に入りの曲を聞いてみた。

「私は『マイ・ラヴ、マイ・ライフ』ね!」と真っ先に答えたのはシェール。劇中ではリリーから歌い始め、メリル、アマンダと歌い継がれていくこのナンバーは、意表を突く感動的なシークエンスで歌われる。

「アイヴ・ビーン・ウェイティング・フォー・ユー」をお気に入りに挙げたのはアマンダ。「ドナの出産シーンとのシンクロがとても上手くいったし、なによりソフィーがついに(ドナと親友2人によるコーラスグループの)“ダイナモス”の一員になれたのは最高の気分だった!」

それに同調したのはリリー。「私も『アイヴ・ビーン・ウェイティング・フォー・ユー』ね。実は撮影現場でアマンダが歌うのを聴いていたのだけれど、あまりにも美しい歌声だったので、大きなお腹の姿だった私は、本当にお腹の中の赤ちゃんに蹴られたような気がしたの(笑)。まるでそこにメリルがいるかのように感じたし、私にとってあれは特別な経験だった」。

アマンダ、リリーが一番のお気に入りだと話す「アイヴ・ビーン・ウェイティング・フォー・ユー」は物語のラストに流れる。この曲がどんな感動を与えてくれるのかを楽しみに劇場に行くのもいいかもしれない。

名優たちのアンサンブルと、名曲ぞろいのミュージカル・ナンバーが物語を盛り上げる『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』を、ぜひ家族や友達、大切な人と一緒に観に行ってほしい。(Movie Walker・取材・文/編集部)