1985年に週刊少年ジャンプで連載がスタートした北条司の名作漫画をフランスで実写映画化した『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』が11月に公開されることが決定。このたび、特報映像とポスターが到着した。

「シティーハンター」は1987年にテレビアニメの放送が開始され、シリーズ全140話、スペシャル作品3作、劇場版3作が製作されるなど一世を風靡し、1999年のTVスペシャルから20年ぶりとなるアニメーション映画『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』(19)が公開されると、公開4日間で32万人以上を動員し、興行収入15億を超える大ヒットを記録するなど、いまなお根強い支持を受けている。その後、80年代に日本で人気を博した原作コミックとアニメはヨーロッパへと渡り、フランスでは「クラブ・ドロテ」というテレビエンタメ番組内で『NICKY LARSON(ニッキー・ラーソン)』としてテレビアニメが放送され話題を呼んだ。

1980年生まれで今年39歳となる本作の監督と主演を務めたコメディ俳優のフィリップ・ラショーは、小学生の時に番組を観て「シティーハンター」が大好きになり、満を持して実写映画化。ラショー監督は映画化のため企画書とプロットに加え、直筆の手紙を添え原作者の北条司に送付すると、そのプロットを気に入り、脚本を携えラショー監督が来日したことで映画化の許諾を得たとのこと。本作の製作発表がされた際には「大丈夫…なのか!?」とファンの間には不安の声が駆け巡ったが、「まずは原作に極力忠実であること。その上で、シティーハンターの世界観と自分のユーモアを融合させた、現代的なアクションコメディを作ることを心がけた」と語るラショー監督の手によって実写化された本作のポスタービジュアルや予告編が公開されはじめると、そのクオリティと主要キャラクターである冴羽獠や槇村香、そして海坊主の再現度の高さから次第に期待へと変わったという。また、原作者の北条はパリで開かれたコミコンでトークイベントに参加し、公開前の本作をいち早く鑑賞すると「これぞシティーハンター!」との太鼓判を押したことで、フランス国内での熱気はさらに高まった。そして、『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』の日本国内公開を2日後に控えた2月6日に本作がフランスで封切りされると、2週間で観客動員100万人を突破、現在までに168万人を動員する社会現象を起こした。そのニュースは日本でも話題となり、日本公開を求める声が加速したことで日本での公開が決定した。

日本での公開決定にラショー監督は「ようやく日本の権利元と連絡がつき、18か月かけて書いた脚本を持って北条先生に会いに行き、その48時間後にOKが出たんだ。北条先生から、脚本が原作に忠実で、このストーリーは原作にも入れたかったと言ってもらった。最高の褒め言葉で、天にも昇る気持ちだったよ!その時のことを考えると、こんなにも早く日本のみなさんに観てもらえる日がやってくるなんて!お手柔らかに!」と日本の観客たちへコメントした。

加えて「こういう手法で冴羽獠の危機を作るのか!これは思いつかなかった、やられた!」と本作を大絶賛している原作者の北条は、日本公開決定の朗報に「今年(2019年)は、シティーハンターの劇場アニメ版公開からはじまり、このフランス版の日本公開で締めくくることができ、まさに“シティーハンターイヤー”となりました。大変うれしく思います。監督の愛が詰まった、ワクワク、ドキドキするアクションコメディ映画となっています。シティーハンターを応援してくれる方にはぜひご覧いただきたいです」と喜びのコメントを寄せた。

到着した予告映像では、「シティーハンター」のテーマ曲ともいえるTM NETWORKの「Get Wild」とともにラショー演じる獠と『最高の花婿』(13)のエロディー・フォンタン演じる香の2人が映しだされる。香が携える拳銃を獠が抜きすぐさま発砲する様子が描かれ、原作漫画が表現するハードボイルドとアクションそしてコメディとお色気要素とすべてを凝縮した映像となっている。

SNS上でも話題を呼んだフランス実写版「シティーハンター」がいよいよ日本逆上陸。ラショー監督の熱烈な原作愛によって生みだされた物語はいったいどんな展開となるのか。新宿を飛び出しフランスで依頼を遂行する獠の活躍を心待ちにしたい!(Movie Walker・文/編集部)