2008年の『アイアンマン』から始まったマーベル映画シリーズ“MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース”が、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でついにクライマックスを迎えた。先行デジタル配信がスタートし、9月4日(水)にはいよいよMovieNEXも発売される本作。MCUの集大成と呼ぶにふさわしい壮大かつ感動的な展開とあって、世界的にも爆発的ヒットを果たしたが、8月26日、映画館のない、長崎県の五島列島、新上五島町の人々にも本作を楽しんでもらうべく“特別お披露目会”が開催された。そこでMovie Walkerではお披露目会に潜入!整理券配布の1時間以上前から並んだ小学生をはじめ、上映を待ちわびていた会場から興奮の声をお届けする。

前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)では、最凶最悪の敵“サノス”によって、人類の半分が消し去られ、最強チーム“アベンジャーズ”も崩壊。本作では、消えた35億人を取り戻すという大逆転に向けて再び集結したアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーたちが最後にして最大の死闘をくり広げるさまを描きだす。記録の面でも、『アバター』(09)が打ち立てた全世界歴代興行収入ランキング1位を塗り替えるなど、映画史に残る1作となった。

このほど“特別お披露目会”が行われた新上五島町は、人口約2万人、長崎県西部の海上で80kmにわたって140の島々が連なる五島列島を構成する島の一つ。四方を海に囲まれた静かな島は「隠れキリシタン」の里としても知られ、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」で「頭ヶ島の集落」が世界文化遺産に登録されることが決定している。新上五島町には映画館がなく、地域行政の協力を得て行われる年に4回ほどの映画上映会が、島の人々にも親しまれているという。

8月26日、会場となった捕鯨の歴史を伝える資料館「鯨賓館ミュージアム」内の多目的ホール「鯨賓館ホール」には、整理券配布の1時間以上前から並んだ小学生男子2人組の姿が。

「一番乗りで並びました。楽しみにしていました」と声を弾ませる少年は、「テレビ放送などで観ていて、『アベンジャーズ』も大好き」なのだとか。ひとりが「キャプテン・アメリカが盾を投げるところが好き」と語れば、もう一方も「わかる!僕はアイアンマンも好き。発明家で、いろいろなものを作れるから」とヒーローたちから夢をいっぱいもらっている様子。「ヒーローに勝ってほしい」と期待していた2人だが、上映後に再び話を聞いてみると「みんなが戦うシーンがものすごくかっこよかった!」と満面の笑み。アイアンマン好きの少年は「アイアンマンの最後のシーンは、びっくりしたけれど、かっこよかった」とせつなさも吐露し、2人で「(MCUの)新しい映画も観たくなった」と声を揃えていた。

部活帰りの中高生グループも直撃。「島内放送で聞いて、お披露目会があるのを知った」「ポスターを見かけた」とそれぞれに告知を目にしたそうで、「来てみたら友達がたくさんいた」と笑顔で一緒にインタビューに答えてくれた。

新上五島町では、3月に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)の上映会が開催されており、前回も参加した中学生は「あのままで終わったら困るので、今回はすごく楽しみにしてきました」と前作の衝撃的ラストを述懐し、上映後には「ヒーローたちが集まってくるシーンが、すごくかっこよかった」と大満足の表情。グループみんなに向けて「好きなシーンは?」と聞いてみると、「指パッチンのシーンをもう一度観たい」「クライマックスのアイアンマン」「『3000回愛している』っていうセリフがかっこいい」「もう一度、観たいシーンばかり」と次々に名シーンが飛びだす。「スパイダーマンが好き」という意見も多く、「同年代だし、なんだか親しみが持てます」と目を輝かせていた。

新上五島町の中高生たちにもマーベルは高い人気を誇っているようだが、「すごい人気ですよ」と証言してくれたのは、彼らの母親である2人の女性。

「中高生にはすごく人気があります。グッズにマーベルというロゴがついているだけで、子供たちは買いたがるんです。リュックもマーベル、洋服もマーベル。お店で見かけると、『買って』と言われちゃう」と苦笑いだが、「うちの子は『アベンジャーズ』が大好きで。『おもしろいから観なよ』と言われて、私も一緒に観るようになりました。前作も予習してきましたよ。DVDは9月4日の発売だと聞いていたので、その前に大画面で観られるということで、今日はすごく楽しみにしていたんです」と今ではご本人もハマっているそう。「子供に解説してもらいながら観る時もあります。大人が観てもおもしろいので、一緒に楽しめるがいいですね」と顔を見合わせる。好きなヒーローについては、「ソーが好き」と2人でニッコリ。「かっこいいところとのギャップがいい。ビール腹でも大丈夫です」とソーのイケメンぶりを熱弁してくれた。

幅広い世代が集まり、誰もが前のめりでインタビューに応じてくれた。来場者やインタビュー回答者向けのプレゼントとしてシールやTシャツを渡すと、「かっこいい!」とすぐさまその場で着替えたり、帰り道でも「あのシーンは…」など熱く会話を交わす姿からも、『アベンジャーズ/エンドゲーム』への興奮がビシビシと伝わるお披露目会だった。(Movie Walker・取材・文/成田 おり枝)