『百円の恋』(14)で日本アカデミー賞をはじめ数々の脚本賞を受賞した足立紳が、自身初の自伝的同名小説を原作に、自らメガホンをとり映画化した『喜劇 愛妻物語』が9月11日(金)より全国公開されることが決定。あわせてティザービジュアルと特報映像が公開されたほか、イタリアで6月26日からオンライン開催される第22回ウディネ・ファーイースト映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが発表された。

足立紳の自伝的小説を映画化した本作は、いつまでたっても売れる見込みがない脚本家の豪太と、その妻のチカが主人公。結婚10年目にして倦怠期の真っ只中にいる夫婦の愛憎劇が、香川を旅するロードムービー仕立てで展開する人情コメディだ。

妻と“ヤリたい”が袖にされ続けるダメ夫、豪太を演じるのは濱田岳。そして夫に罵声を浴びせながら家計や子育てのために奮闘する妻のチカには水川あさみが扮した。今回公開されたティザービジュアルでは、夫婦を演じる濱田と水川の怒り、哀しみ、喜び、笑いといったさまざまな表情が切り取られており、倦怠期を迎えた夫婦の愛憎渦巻く物語を想像させる。

また2パターンが公開された特報映像は、一方は車中、もう一方は路上と2つの異なるシチュエーションで、速射砲のように夫に毒舌を浴びせる妻と、それに対してたじろぐ夫という夫妻の痛快な口喧嘩をワンカットで見せる斬新な内容となっている。

コンペティション部門への出品が決定したイタリアのウディネ・ファーイースト映画祭は、ヨーロッパ最大のアジア映画祭として毎年開催されているもので、一昨年の第20回では上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』(17)が観客賞第2位にあたるシルバー・マルベリー賞を受賞、昨年の第21回では武内英樹監督の『翔んで埼玉』(19)が、マイ・ムービーズ賞(インターネット投票で選出される観客賞)を受賞するなど、日本の話題作の受賞が連続している。2019年の第32回東京国際映画祭コンペティション部門では最優秀脚本賞を受賞している『喜劇 愛妻物語』だけに、ウディネ映画祭での受賞も大いに期待したい!(Movie Walker・文/編集部)