今年で歌手デビュー60周年を迎える橋幸夫。その記念企画として、橋の楽曲をモチーフに作られた橋出演映画の2作品『潮来笠』(61)、『悲恋の若武者』(62)が初DVD化され、5月29日(金)より発売されることが決定。あわせて、DVD発売へ向けた橋本人のコメントが到着した。

本日5月3日で77歳を迎えた橋幸夫。1960年に「潮来笠」で歌手デビューし日本レコード大賞新人賞を受賞、舟木一夫、西郷輝彦と共に昭和歌謡のアイドル“御三家”の1人として人気を博した。このたびDVD化される『潮来笠』(61)は、大ヒットを記録した橋の同名デビューシングルをモチーフに描く潮来の町々を舞台にした歌謡股旅もの。歌詞にある「潮来の伊太郎〜」でお馴染みの潮来出身の無宿のあらくれ者の伊太郎役を小林勝彦が演じ、橋は川千鳥の新助役でゲスト出演し記念すべき映画デビュー作となった。

また『悲恋の若武者』(62)は、橋の18枚目の同名シングルを映画化した橋の初主演作。西郷隆盛を慕い政府への反乱に加わる美少年の天野駿太郎役を演じており、西南戦争によって引き裂かれる男女の悲恋が主題歌に乗せ甘く切なく描かれる。橋は『潮来笠』(61)以降も、『おけさ唄えば』(61)、『花の兄弟』(1961)で市川雷蔵と、『喧嘩富士』(61)では勝新太郎と共演するなど大映のトップスターたちと数々の共演を果たし、計11本もの大映映画に出演した。

なお発売されるDVDには、橋本人の“直筆メッセージカード”が封入特典として付いてくるのもファンには嬉しいところ。橋のデビュー初期の若さあふれる魅力が詰まった貴重な2作品を、ぜひこの機会に堪能してみてほしい!

<橋幸夫コメント>

「いやー嬉しいですね。私の懐かしい映画を発売してくださって。リアルタイムで映画館に行って下さった方もいらっしゃると思いますが、もう60年も経ってるんですね。最近時間があったので懐かしの自分の映像や映画を顧みてるんですが、その中でもやっぱり『潮来笠』と『悲恋の若武者』は自分でも結構楽しめる作品でした。みなさんもどうかお楽しみください!

『潮来笠』というのは昭和35年(1960年)の私のデビュー曲であり、私がその年に大映の専属になって第1作目の映画が『潮来笠』です。当時の私は演技も分からない、時代劇にも出たことがないという環境での初出演でした。主役の潮来の伊太郎役は小林勝彦さんが演じていて、股旅物のとても痛快な良いドラマでしたね。私は潮来笠を歌いながら通り抜けていく役での出演でしたね。

『悲恋の若武者』は私の初の主演映画です。当時は滋賀県の饗庭野にある自衛隊の演習場でロケを行ってました。乗馬のシーンはアップが多かったのですが、休憩時間に初めて乗馬した時、馬が暴走し1キロぐらい走った上に急に直角に曲がった為、武具の扮装のまま5メートルほど投げ出されたことがありました。私は傷だらけになり、その日のロケは中止になってしまったという痛い思い出があります」(Movie Walker・文/富塚 沙羅)