鵜の動きで来年の吉凶を占う石川県羽咋市・気多大社の「鵜祭」は、14日までに鵜を捕獲する事ができず中止となりました。15日、気多大社では、来年こそ無事に鵜を迎えられるよう祝詞が奉上される「奉告祭(ほうこくさい)」が行われました。

15日は気多大社まで鵜を運ぶ3人の「鵜捕部(うとりべ)」たちが、空の鵜カゴを持って気多大社を訪れました。

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今月8日から7日間に渡り七尾市鵜浦町で鵜捕主任の小西寛之さんが鵜の捕獲にあたりましたが、残念ながら鵜は現れず、16日に予定されていた鵜祭は中止となりました。3人の鵜捕部たちは、神前に鵜が捕獲ができなかった報告を行い、来年は無事に鵜を迎えられるようにと祝詞が奉上される奉告祭に臨みました。

気多大社 三井孝秀宮司
「今回は残念ながら鵜をあげることは出来ませんでした。これは神のみぞ知るという事で、今後も小西さんに期待を持ちながら、来年も鵜が上がることを祈っております」
鵜捕部 行長慎悟さん
「これで終わりじゃないんで来年、再来年と鵜様あがることを願って、鵜籠づくりなど教えて貰って守り続けていきたいと思います」

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鵜捕部たちは、鵜捕主任の小西さんに感謝の気持ちをのべながら、来年こそは鵜祭が行われるようにと祈っていました。