今年も住民の警戒と不安が続きます。
6日午後、石川県能登地方を震源とする地震があり、石川県珠洲市で震度4を観測しました。この地震による津波はありませんでした。
気象庁によりますと、6日午後1時44分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震がありました。
震源の深さはおよそ10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは、4.6と推定されています。
各地の震度は、震度4を珠洲市で、震度3を輪島市と能登町、震度2を七尾市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、穴水町、かほく市、能美市で観測。また、金沢市と加賀市でも震度1の揺れを観測しました。
この地震による津波はありませんでした。
珠洲市危機管理室の大宮準司室長は、当時の揺れについて、「地響きと同時に3回くらい大きな横揺れがドンドンドンときた。地鳴りと周辺の建物のガラスがガタガタと」と話します。

北陸電力によりますと、志賀原発は運転を停止している1号機、2号機ともに異常はないということです。
気象庁はこの地震について震度5弱の揺れが発生する恐れがあるとして、緊急地震速報を発表しましたが、最大震度は4でした。
珠洲市によりますとこの地震で正院町飯塚では納屋と車庫近くののり面が崩落しましたが、けが人はいませんでした。

一方、去年6月に震度6弱の地震に見舞われ、名産品の七輪を焼く窯が大きな被害を受けた正院町の丸和工業でも再び大きな揺れを感じました。
窯再建の作業にあたっていた人「びっくりした、恐ろしかった。煙突が倒れるかと思った」
玉置仁一社長「揺れはすごかったが、窯は無事だった。震度4だとある程度長い間揺れた」

今年に入っても収まる気配のない奥能登の群発地震。
地震学を専門とする金沢大学の平松良浩教授は、活発化した状態は今後も続くと警鐘を促します。
金沢大学・平松良浩教授
「今回の地震は一連の活動の中で起こった規模の大きな地震だった。去年6月19日の地震のように震度6弱程度の非常に強い揺れのある地震が起こる可能性は否定できない」

珠洲市で震度4を観測したのは、去年11月14日以来となります。
周辺では地震活動が活発な状況が続いていて、去年1年間に震度1以上の地震が195回発生しました。