この時期多くの人を悩ませている花粉症。日本気象協会によりますと、今年の春の花粉の飛散量は、北陸ではやや多い予想で、ピークは3月いっぱい続く見込みです。まだまだ苦しい時期が続きますが、効果的な対策について取材しました。
過去10年で最大レベルと言われている花粉の大量飛散。街の人に話を聞いても、花粉症に悩む人が多く見られます。
街の人
「最近少し収まっていたが、今年はさすがに市販薬飲んでいてもくしゃみが出て」「今まではそこまでだったが、今年はさすがにダメ」
「鼻がたれてきちゃう」
「体がもっと楽になる方法があれば何か」
まち中でも多くの人の悩みの種となっている花粉症。石川・加賀市のながたクリニックにも、今月に入り多くの患者が訪れているといいます。
ながたクリニック 永田理希院長
「大体1週間くらいで花粉症だけで800人くらい来ている。5、6年ぶりくらいに患者がすごく多いと言っている耳鼻科の先生方の話はよく聞く」
ながたクリニックでは、1月中の15日間にコロナ患者170人、インフル患者150人を診療。2月の同期間にはコロナ患者130人、インフル患者200人の診療をしています。
3月は8日間でコロナ患者が10人、インフル患者が20人で、さらに花粉症患者が800人を超えているといいます。
花粉症は体が花粉を敵とみなして、免疫細胞が過剰に攻撃してしまうことで起きるアレルギー反応ですが、今シーズンの特徴として初めて症状を訴える人が多いということです。
花粉症の流行が続く中、身近にできる対策の例として永田院長が挙げるのは服装の工夫です。
ながたクリニック永田理希院長
「特に女性は髪の毛が長いため、花粉が頭に多く残っている。帽子をする、メガネをかける、あとは化繊のツルツルの上着を着ると、花粉を流してくれる」
外で花粉がつかないように、そして家の中に花粉を持ち込まないよう、玄関で花粉を落とすなどの対策が重要だといいます。さらに、雨が降った翌日にも注意を怠ってはいけません。
ながたクリニック 永田理希院長
「雨の降った翌日の天気の日、雨で花粉はバーっと下に落ちるが、翌日天気がいいと乾燥した花粉が下から舞ってくる、飛散もする。だから花粉は2倍です」
花粉の多い季節、効果的な対策を心掛けることが大切です。