5日震度6強を観測した石川県珠洲市では、これまでに1人が死亡、27人がけがをしました。被災地では、このあと雨が強まる予想で、土砂災害に警戒が必要です。

珠洲市によりますと、はしごから転落した65歳の男性が死亡したほか、
27人がけがをし、このうち2人は重傷だということです。
また珠洲市宝立町(ほうりゅうまち)、正院町(しょういんまち)、
三崎町(みさきまち)で少なくとも住宅5棟の倒壊が確認されています。

ライフラインへの影響です。
珠洲市三崎町細屋(みさきまちほそや)と岩坂町(いわさかまち)では
合わせて35世帯が断水していて、市内各地で漏水の被害も報告されています。
この地震で珠洲市は市内13か所の小学校や公民館に避難所を開設し、午前11時半時点で24人が避難しています。

珠洲市は今後、大雨警報や土砂災害警戒情報が発表された場合は、土砂災害の発生に備え、市内およそ800世帯に避難指示を出す可能性があるとしています。馳知事は6日午前、市内を視察し、被災者の住まいの確保に向けて国に支援を求めました。

珠洲市周辺では2020年12月ごろから地震活動が活発な状態が続いていて、きのうの震度6強の地震は一連の活動の中で最大規模となりました。気象庁は今後1週間程度、震度6強程度の地震に注意するよう呼びかけています。