今年は、全国のライダーの善意が被災した石川県珠洲市に届けられます。
日の出とともに太平洋側を出発し、日没までに羽咋市と宝達志水町にまたがる千里浜なぎさドライブウェイにゴールする「SSTR」が今年も5月20日から始まりました。
SSTRスタッフ
「お帰りなさい」
今年で11年目を迎えた「SSTR」=サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー」。
5月20日〜28日までの9日間の日程で行われ、初日の5月20日には、全国から3500台のバイクが続々とゴールの千里浜に到着しました。ゴール地点には、能登をPRするため市や町のブースが並び、中でも珠洲市のブースには大勢のライダーが集まりました。
大阪から参加したライダー
「買い物したりとかしかできないですけど協力させてもらいたい」
珠洲市のブース担当者
「頑張って下さいという温かいお声を頂きました。有難いです」
「珠洲のために何か協力したい。」
それぞれのライダーの思いがムーブメントを起こしました。
SSTRの参加者でイベントを企画した寺田陽子さん(神奈川県)
「これが今作っていて、あすイベントで並べる商品なんですけど」
神奈川県の寺田陽子さんは、毎年SSTRに参加しています。今回は珠洲市が地震で大きな被害を受けたことからライダー仲間と協力してチャリティーイベントを企画しました。
寺田陽子さん
「SSTRに参加している有志のライダーがチャリティー朝市のために地元の物を送って下さって、売上金は、珠洲の応援のために珠洲市に寄付することにしました」
SSTR、2日目。羽咋市の道の駅、「のと千里浜」では、寺田さんたちが企画したチャリティー朝市が開かれました。
寺田陽子さん
「珠洲のお米です。良かったらどうぞ!」
SSTRに参加したライダー
「少ないですが募金します」
会場では、募金箱も置かれ、善意が次々と寄せられました。
埼玉県からライダー
「先週も民宿に泊まって道の駅すずなりで珠洲産の物を買いました。ランチ支援だったりとか微々たるものですが自分の出来る範囲で今後も続けていきたいです」
ライダーたちの温かい支援の輪にチャリティを企画した寺田さんも胸がいっぱいに・・・
寺田陽子さん
「どれだけライダーが来てくれるか、不安だったけどみなさん来て下さってとても良い顔でお買い物して下さったので、本当に感激しています」
いてもたってもいられず珠洲を訪れたライダーもいます。
大阪から参加したライダー
「地震の影響のひび割れもなく道路は特に走りにくいということはなかった。スムーズに楽しく走ってます」
SSTRをきっかけに能登の美しい景色、優しい人情に惹かれたライダーたち。能登を応援したいというライダーの思いがまた一つ、珠洲に復興の力を与えてくれているようです。