慶応義塾大学名誉教授の井出秀樹さんに、街の人に聞いた「電気に関する」疑問を解決してもらいます。井出さんは、国の公共料金の専門調査会などでも提言されています。

Q.コンセントの抜き差しはどの程度の頻度で効果アリ?
慶応義塾大学名誉教授・井出秀樹さん

「コンセントを抜くというのは節電には繋がる。年間にすると3,000円ほど節約に。エアコンのオフシーズンにコンセントを抜く、あるいは携帯電話の充電器を抜く。こまめにやるのは面倒だという人には“節電タップ”というものを使用すると節電効果が上がる」

Q.電気使用量のお知らせ どこをどのように見たらいい?
慶応義塾大学名誉教授・井出秀樹さん
「従量電灯B(規制料金)であるかどうか。契約のアンペア、例えば30Aまたは50Aになっているかどうかなど、暮らしに合ったアンペアになっているかチェックしてもらうことが必要。電気については何もやっていない家庭では、ほとんどの場合、規制料金になっている。今回これが値上げされる。大きな家でペットがいるなど、エアコンがたくさんついているような家では自由料金にした方が良い。規制料金のままの家庭もよくあるため、見直しが必要」

電気使用のお知らせ“検診票”

Q.節約に効果的なアンペアダウンって?
慶応義塾大学名誉教授・井出秀樹さん
「マンションや一般家庭で分電盤を見てもらうと、アンペアを確認できる。節約する方法として手っ取り早いのはアンペアダウン。その場で暮らす人の数によって適切なアンペアがある。中古のマンションを購入した時に以前住んでいた人のアンペアのままの契約になっている。これを直してもらう必要が出てくる。契約内容を確認して、ライフスタイルに合った契約をする。そして新電力で安くなる場合もあるため、チェックして節電することが重要」

人数と契約アンペアの目安