西村康稔経済産業大臣が先月5日、震度6強の地震に見舞われた石川県珠洲市の被災した企業を3日視察し、必要な支援を検討する考えを示しました。

3日午後、珠洲市に入った西村大臣は珠洲市の泉谷市長と共に先月5日の地震で被害を受けた市内3箇所の企業を視察し被害状況などを確認しました。はじめに珠洲市野々江町で焼酎の製造を行う「日本醗酵化成」を訪れ、地震で傾いた焼酎を入れるタンクを間近で確認しながら、従業員から配管の修理ができず焼酎の仕込みの見通しが立たないなど現状の報告を受けました。

また、珠洲市の特産品のひとつ「珠洲焼」が並ぶ資料館では、地震で倒れた作品など市長や職員から説明を聞いていました。

西村康稔・経済産業大臣
「まさに心が折れそうなそんな切実な声を聞かせていただいた。(事業を)再開していく、そして再建をしていく。そのための必要な資金自治体連携型補助金というのがあって、今年度から1億円上限になっているので是非活用いただきたい」

珠洲市では500件を超す企業が地震の被害を受けていて、西村大臣は県と早急に協議して中小企業や小規模事業主の再開と再建を目指したいとしています。