11月、解禁となった日本海の冬の味覚、ズワイガニ漁。今シーズンはしけの影響でオスのズワイガニ=加能ガニの水揚げ量が落ち込むなか、メスの香箱ガニは豊漁となり今が“買い”となっています。

記者「カニ解禁から1か月…ずらりとカニが並ぶ中、今年はこちら。香箱が狙い目のようです!」

金沢市無量寺町の金沢港いきいき魚市。水槽いっぱい、溢れんばかり詰まれているのはズワイガニのメス“香箱ガニ”です。

上島商店 山岸礼さん
「夜競りの状況など見ると、ほとんど香箱。たくさん競り場に置かれていて、今年は多い」

立派な加能ガニも並ぶが…


カニ漁の解禁日以降、しけが続いた今シーズン。石川県水産総合センターによりますと11月6日から22日までの加能ガニの水揚げ量は32・9トンで、前の年の同じ時期に比べ6割以下と低い水準で推移しています。

一方、香箱ガニの水揚げ量は89.9トン。漁船1隻の1日あたりの水揚げ量は、香箱ガニは2002年以降で最も多くなっていて、過去5年の平均を26パーセント上回っています。

2023年は香箱ガニ漁獲量が増加傾向


香箱ガニと加能ガニ、両方を購入した愛知県からの観光客は。

観光客
「香箱はやっぱり安いと思った。この子が良く知っていて、ミソがあるからこっちがいいって…」
Qカニ好き?
子ども「大好き!…おいしい」

上島商店では香箱ガニを1杯あたり500円から2500円で販売、これは去年と比べて半値近くだといいます。

上島商店 山岸礼さん
「今が特に安い。これから歳暮シーズン、逆に価格が上がるので買うなら今です」

お歳暮にも自分へのご褒美にも、今シーズンは香箱ガニが狙い目となりそうです。

香箱ガニは“豊漁”も…気になる加能ガニの水揚げは?

香箱ガニの水揚げ量が増加した理由について、海産物の資源調査を行っている水産資源研究所は「特に石川県ではズワイガニを保護する禁漁区を広い範囲で設けていて、このような保護活動が成果として表れているのではないか」と分析しています。

それではズワイガニのオス“加能ガニ”はどうなのか。資源保護を徹底しているのは、何もメスのカニだけではありません。石川県では、ミズガニ(※まだ成熟しておらず甲羅が柔らかいオス)を水揚げしないよう努めています。

今季、カタガニ(※ミズガニが生存し甲羅が堅くなったオス)は少ないものの、ミズガニの資源量はメスガニとともに増加しています。大きく成長するまで時間がかかる加能ガニも、数年待てば豊漁が期待できるかもしれません。