宮崎県内の「未来に残したい手仕事」を3回にわたりお伝えします。
1回目は、日南市飫肥で130年以上にわたって愛され続けているせんべい店の繊細な手仕事に迫ります。

午前7時40分。店の一日は餅つきから始まる

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日南市飫肥の城下町に店を構える「おきよせんべい 松家」。

午前7時40分。店の一日は餅つきから始まります。こちらは、60年前に購入した国産初の餅つき機。今も現役で動いています。

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(三代目 小玉和則さん)
「食感を残しつつ、くちどけがいいようにというのはここで決まるので、餅つきをいつやめるかが一番勝負時。もう、42年やっているけど、餅の方で教えてくる」

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毎朝、つきたての餅を鉄製の型で松の形に焼き上げる

薄く軽い食感のせんべいに、砂糖の蜜を挟んだ「おきよせんべい」。
もち米100%のせんべいは、毎朝、つきたての餅を鉄製の型で松の形に焼き上げていきます。

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焼き上げたせんべいの形を一枚一枚整え、蜜を塗り、挟みこむ一連の作業は、すべて手作業です。

(四代目 小玉 聡 さん)
「ギターのピックなんですけど、指でやっていると指が痛んじゃうし、きれいに削れないので。父と母は指でやっているんですけど。どうしてもはみ出すのが結構あるので、これは手でやらないと」

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去年5月、創業以来130年ぶりとなる新作

店は1892年、小村寿太郎のいとこ、小玉キヨさんが25歳の時に開業。
現在は、三代目の和則さんと、その息子、四代目の聡さんが受け継いでいます。

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東京で会社員として働いていた聡さんは2020年に帰郷。

去年5月、創業以来130年ぶりとなる新作を販売しました。「おきよせんべい “キャラメル”」です。

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(四代目 小玉 聡 さん)
「今までの伝統というか、あったものと調和がとれるものという風に考えて、キャラメルというと、19世紀末くらいに製品化されていて、うちも19世紀末に始めた店なので、時代的にもそんなに違和感がないかなというのがあって、あとは若い人にも受け入れやすいかなというのがあって」

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130年残ってきた続いてきた理由は、大規模にならなかったから

「おきよせんべい」は県内外から人気を集めています。

(東京から買いに来た人)
「家族がこれが好きで、それで買ってきてと言われてたから。他ではいただけない味だから」

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多くの人に愛され続けている「おきよせんべい」。130年を超える伝統は、職人たちの努力によって今もなお受け継がれています。

(三代目 小玉和則さん)
「130年残ってきた続いてきた理由は、大規模にならなかったから。ほそぼそとやったから続いたと思う。目に見えないところで品質は上げていくんだろうと思いますけど良くなっていくんだろうと思うけど、基本はほぼ変わらないと思っている」

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(四代目 小玉 聡 さん)
「伝統というのは、もちろん大事。ありがたい。今までこうやってきたけど、新しい技術を合わせるともっといいのができるとか、むしろ、こっちの新しい方がより良いのができるというのは常に検討しながら、取捨選択しながらやっていきたい」

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※MRTテレビ「Check!」6月11日(水)放送分から