7月10日に投開票が行われた参議院選挙は「自民党の大勝」という結果となりました。一夜明けて会見を行った岸田総理大臣は物価高対策や憲法改正などに取り組む決意を示しました。

 会見した岸田総理は「頂いた議席の数が示すのは自公政権、岸田内閣に対する信任だけではない。日本を守り、未来を切り開くために全力で仕事を進めよと、国民から叱咤(しった)激励を頂いたと覚悟を新たにしているところだ」と述べました。また、会見で岸田総理は憲法改正の実現に意欲を示しました。今回の参院選で自民・公明・維新・国民などの改憲勢力は95議席を獲得し、非改選の84議席と合わせて179議席となり、発議に必要な3分の2を超えました。岸田総理は「自衛隊の明記、緊急事態対応、参議院の合区解消、教育充実という4項目の改正項目はいずれも現代的な課題であり、この党是の実現に向け、国会での議論をリードしていきたい」と語りました。

 34人が立候補した東京選挙区で当選したのは、自民党・現職の朝日健太郎さん(46)と新人・生稲晃子さん(54)、公明党の現職・竹谷とし子さん(52)、共産党の現職・山添拓さん(37)、立憲民主党の現職・蓮舫さん(54)、れいわ新選組の元職・山本太郎さん(47)の6人です。

 当選から一夜明け、自民党の生稲さんは支援した議員らに感謝を述べ、「私は人の痛みが分かる優しい政治家になりたいと思っている。これからの6年間、日々学びながら明るい日本を取り戻すため、一生懸命働く」と意気込みを語りました。

 一方で、東京都の小池知事から全面的な支援を受けたファーストの会の荒木千陽さん(40)は落選しました。この結果に、小池知事は一夜明けた11日、記者団に対し「残念ながら十分に知名度が上がり切らない中、最終日も終わったという印象がある。私自身と荒木千陽さんとの関連が十分に浸透しないままで終わってしまった感がある」と語りました。そして荒木さんは夕方、支援者への報告会を開き、思いを伝えました。報告会の内容について荒木さんは「熱烈な応援をもらったにもかかわらず結果を残せなかった。心から申し訳ない気持ちと感謝の思いを伝えた。知名度選挙になっていたこともあり、存在や(知事との)関係に至るところまでいかず、なかなか難しい選挙だったなと私自身も候補者ながら感じた」と語りました。今後について荒木さんは地域政党「都民ファーストの会」代表の去就も含めて検討していくと言及しました。