市長が自身への不信任決議案を可決した議会を解散し、市議会議員選挙が行われた東京・あきる野市で議会が開会し、再び市長への不信任決議案が可決されました。この結果、市長の失職が決まりました。

 あきる野市では介護老人福祉施設の建設を巡って市議会が村木英幸市長の進め方を問題視し、6月16日に1度目となる市長への不信任決議案が提出され、賛成多数で可決されました。このため、村木市長は6月23日に市議会を解散しました。

 7月24日に行われた市議選の結果、当選したのは市長の不信任決議に賛成していた前職18人と反対した前職1人、それに2人の新人の21人となりました。そして、市議選後初となる28日の市議会で2度目の不信任決議案の提出に至りました。不信任決議案を提出した理由についてあきる野市議会の堀江武史議員は「不信任の理由は、村木市長の民主主義をルールを無視した強引な進め方に対するもので、政策以前の問題」と述べました。そして採決の結果、村木市長に対する不信任決議案は賛成多数で可決され、市長の失職が決まりました。

 議会終了後、村木市長は「議会の皆さんの賛成討論を聞いていたが、ピントをずらした行為だと思う。市民が期待している地域包括ケアシステムの基礎を作る。そのことを私はこの後、さらに訴えていきたい」と語りました。

<市長は自動失職へ 50日以内に市長選>

 市長が失職する事態となったこれまでの経緯を振り返ります。

 この騒動のきっかけとなったのは、新たな介護老人福祉施設の建設計画でした。議会側は市長に対し「事前に議会での議決を得ていなかった」などとして、対応に問題があったと判断し、6月16日に不信任決議案を可決しました。これを受け、村木市長は地方自治法により「自身の辞職」か「議会の解散」のどちらかを選ばなくてはならなくなり、議会の解散を選択しました。そして7月24日に行われた市議会議員選挙では、21人の定数のうち“不信任決議に賛成した”前職18人らが当選し、「市長不信任派」が過半数を占めました。

 7月28日に招集された市議会で、市長への2度目の不信任決議案が可決されたため、地方自治法の定めにより、村木市長の失職が決定しました。村木市長は29日午前0時に自動失職し、50日以内に市長選挙が行われることになります。村木市長はこの日開いた記者会見で、次の市長選への出馬を表明しました。

 市議選が終わってまたすぐに市長選が行われることになりました。まずは市民への説明責任を果たすことが求められます。