東京都内の新型コロナウイルスの感染者が急増し続けている現状を受け、東京都医師会の尾崎治夫会長は全ての感染者を把握する「全数把握」は破綻しているとして、定点観測に切り替えることを提言しました。

 東京都内で8月16日に新たに確認された新型コロナ感染者は2万3511人で、前週同曜日に比べ5600人ほど減少しました。直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数も前週に比べておよそ83%へと減少しています。

 しかしこの日定例会見を開いた東京都医師会の尾崎会長は「PCR検査50%という異常な陽性率を見ても、全数把握できているとはとても思えない。すでに破綻していると思う」と述べ、都内の新型コロナの感染者全てを確認する「全数把握」は破綻しているという認識を示しました。その上で尾崎会長は「『何人』まで正確な数字は出ないが──インフルエンザもそうだが──定点観測で、ある程度何千人、何百人ぐらいまでの予測はできると思う」と述べ、インフルエンザのように定点観測に切り替えても感染の動向は予測できるとして、全数把握から定点観測に切り替えることを提言しました。

 その一方で、定点観測に切り替えても「60歳以上で基礎疾患のある人は早期の診断や治療が受けられるよう徹底する必要がある」と指摘しました。